見出し画像

「全国最中図鑑」10 奥州二本松 拾万石(福島県二本松市)

奥州二本松藩は、織田信長家臣の猛将・丹羽長秀の孫、光重が10万石で入府して以来、明治維新まで11代続き、丹羽家は今でも「にわ様」と呼ばれ愛されている。
二本松藩が歴史上もっとも知られているのは「二本松少年隊」の悲劇だろう。戊辰戦争で二本松藩は新政府軍と戦ったが、この時、12〜17歳の少年兵部隊が、二本松城落城の際、戦いの最前線で取り残され、戦いに巻き込まれて殉死した。この悲劇は会津の白虎隊と並び称せられ、彼らの最期はNHKの大河ドラマ「八重の桜」でも描かれた。
「奥州二本松 拾万石」は、嘉永六年創業の老舗「玉家玉振堂」が二本松藩の銘菓として考案した最中。軽い食感の皮と程よい甘さの小倉あんがとてもバランスが良く、また、かなり大きめだが四つに割れるように切れ目が入っていて食べやすい。

画像1

玉野玉振堂
福島県二本松市竹田1-77


全国最中図鑑」をまとめて読みたい方はこちら↓

日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。


この記事が参加している募集

至福のスイーツ