見出し画像

旅ブックスMAGAZINE|2024年4月記事まとめ



2024年4月に公開した記事を紹介します。


2024年4月1日(月)
「全国最中図鑑」73 関あじ・関さば最中(大分県大分市)

瀬戸内海と太平洋の水塊がぶつかりあう豊後水道の佐賀関で、一本釣りにより獲れるマアジ、マサバのことを「関あじ」「関さば」と呼ぶ。よく肥えているがきゅっとした身で、ぷりぷりとした食感ととろけるような味わいが身上。味も姿も別格で、高級魚として重宝されている。関あじは7月〜8月、関さばは12月〜3月が旬だ。


2024年4月4日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」ドーサ【3】 ドーサを求めてドサ周り

ドーサという言葉自体は古代タミルで書かれたサンガム文献にも登場した古いものであり、南インドを広く象徴する食べものであるが、より近視眼的に見ていくと、地域によって実にさまざまなドーサが存在することがわかる。今回は南インド各地の飲食店で食べられる、地域性豊かなドーサを紹介していきたい。


2024年4月8日(月)
『わたしの旅ブックス』シリーズ紹介 8

8回目は、森まゆみさん『アジア多情食堂』から、鈴木 裕子さん『まんぷくモンゴル! 公邸料理人、大草原で肉を食う』/北澤 豊雄さん『花嫁とゲバラを探して 〜南米婚活紀行』/下川 裕治さん『旅する桃源郷』/後藤 隆一郎さん『花嫁を探しに、世界一周の旅に出た』/小林 みちたかさん『やがてすべては旅になる 壊れた自転車で行く四国一周』までの6冊を紹介します。


2024年4月11日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」モモ【1】 ネパール化したモモ

日本全国津々浦々。今やどこに行ってもインド料理店がある。そしてその多くがインド人ではなく、ネパール人による経営であるという事実もまた、多くの日本人が知るところとなって久しい。遠くからでもよく目立つ外観と、そこにはためくネパール国旗。特徴的な形状と鮮やかな赤色が、何よりもそこがネパール人の経営であることを雄弁に物語る。今や「インネパ店」などと略称され、チーズナンやバターチキンといった老若男女問わず好まれるメニュー構成で、すっかり全国の地元社会に溶け込んだ感がある。


2024年4月15日(月)
【新刊試し読み】『ふるさと再発見の旅 四国』|撮影 清永安雄

〈ふるさと再発見の旅〉第9弾は四国地方!
日本の原風景に出逢う旅へ
もういちどニッポンをひもといてみませんか―
日本全国津々浦々、歴史ある門前町や港町から、知られざる漁村や在郷町まで。残しておきたい風景や語り継ぐべき物語を丹念に取材してオールカラーでお届けする写真紀行のシリーズ。
第9弾「四国」は香川、愛媛、高知、徳島を収録。


2024年4月15日(月)
【新刊試し読み】 『にっぽんダークサイド見聞録』|村田らむ

誰も知らない、誰も行かないヘンな場所をイラストレーター・ルポライターの村田らむが軽やかに訪れその理由と魅力を解き明かした見聞録。登場するのは富士の樹海やドヤ街、廃墟に珍スポット(韓国、北朝鮮、台湾も少しだけ登場!)。潜入取材、危険地帯取材を得意とする著者が、尽きない好奇心と探究心で繰り広げる、怖いもの見たさの物見遊山。あまりおすすめできない場所満載の異色の観光案内本。


2024年4月15日(月)
「全国最中図鑑」74 狸最中(東京都北区)

東京の王子といえば、江戸時代から狐の町として知られている。東国三十三カ国稲荷総社の格式を持つ王子稲荷神社には、毎年大晦日になると、稲荷のお使いの狐が、近くの榎の木の下で装束を整えてから初詣をしたという言い伝えが残っている。人間国宝になった五代目柳家小さん師匠が十八番にしていた落語「王子の狐」も有名だ。
そんな狐の町・王子で、なぜか狸の最中を売り出したのが、創業100年以上の老舗和菓子店「狸家」。


2024年4月18日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」モモ【2】 インド化したモモ

その日、私はデリー市内にある巨大ショッピングモールのフードコートにいた。好調なインド経済を象徴するように、大勢の買い物客たちがさまざまな店でショッピングを楽しんでいる。もちろん、広大な席数を誇るフードコートも、昼時ともなれば大勢の食事客が集まり、下手をすると席の確保すら難しい。何とか確保した一席に座り、さて何を食べようかと居並ぶテナントの看板をぐるり見回した。すると黄色地に黒と赤で店名が書かれた、よく目立つテナントが目に入った。Wow!Momoである。


2024年4月22日(月)
【日本全国写真紀行】 57 愛媛県今治市小島

小島は、今治市の来島海峡に浮かぶ、周囲4キロほどの文字通り小さな島である。今治の波止浜港から船で10分、船旅を楽しむほどの時間はなく、あっという間に到着する。1日10便運行しているそうだが、この日の乗客は我々4人と郵便局の職員2人のみ。帰りも同じ人数だった。


2024年4月23日(火)
「橋に恋して♡ニッポンめぐり旅」吉田友和 第22橋 蓬莱橋(静岡県)

 橋の上から富士山が見えそうだなぁと期待しながら訪れたら、本当に見えた。それも、期待以上にくっきりと。富士山が見える橋——さすがは静岡とでもいうべきか。

 「蓬莱橋」と書いて「ほうらいばし」と読む。大井川に架けられた木造の橋で、明治12年に建造されたというから、この連載で紹介してきた橋の中でも比較的歴史がある橋といえるだろう。


2024年4月25日(木)
「インド食器屋のインド料理旅」モモ【3】 日本化したモモ

『料理と帝国』(レイチェル・ローダン著/みすず書房)によると、小麦粉の皮で詰め物を包んで蒸す/茹でる「ダンプリング=饅頭(マントウ)」は中国内陸部で誕生し、その一部はチンギス・ハン率いるモンゴル軍の西征によって西アジアやヨーロッパに伝わったという。一方、古くから仏教の聖地だったチベットのラサなどには多くのモンゴル人巡礼者が訪れていた。チンギス・ハンのイメージから(モンゴル人=イスラム教徒)のイメージがあるかもしれないが、実は現在でも最も多くのモンゴル人に信仰されているのは仏教、それもチベット仏教である。おそらくモモはこうした巡礼や交易を通じて中国内陸部からチベットへと伝えられた饅頭が、現地化したのではないだろうか。


2024年4月29日(月)
【日本全国写真紀行】 58 愛媛県松山市三津

 松山市には、堀江港、和気港、高浜港など多くの港があるが、中で最も古くから開かれ、明治維新まで松山の海の玄関口としての役割を果たしてきたのが三津浜港である。町には明治・大正時代の商家、銀行、医院などの西洋風建築や富豪の邸宅などが数多く残っていて、豊かで華やかなりし往時の面影を今にとどめている。





旅ブックスMAGAZINEは旅に関する連載記事やコラムが充実! 毎週月・木曜日に記事を公開しています。
フォローをよろしくお願いいたします!!