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「全国最中図鑑」77 ちんとろ最中(愛知県半田市)

「ちんとろ最中」とはまた変わった名前だが、半田市で毎年春に行われる『ちんとろ祭り』からきているらしい。
『ちんとろ祭り』は、上半田地区の住吉神社境内の池に2隻の「まきわら」の舟を浮かべ、その舟の上で子供三番叟の舞を奉納する。その「まきわら」舟を「ちんとろ」と呼ぶ。「ちんとろ」の名の由来は、舟上にたくさん飾られる提灯が「珍灯籠(ちんとうろう)」であることと、奏でられるお囃子が「チントロ、チントロ・・・」と聞こえるところからきていると言われている。
丸初製菓の「ちんとろ最中」は、このちんとろ舟を模った最中で、小豆あんと抹茶あんの2種類がある。注文してからあんを詰めてくれるので、店内のテーブル席で作りたてを味わうのがいちばんのお勧め。
最中皮は込み入った造形で形がユニーク。噛むと香ばしくサクッとした歯ごたえがあり、ちょっと硬めで甘すぎないあんとの相性が抜群。思わず二つめを注文したくなる。

丸初製菓本舗
半田市本町7-20


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

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