6皿目 働く人の味方、ガッツリ大満足の店ー志摩|元気の出るカツカレー
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働く人の味方、ガッツリ大満足の店
県別の魅力度ランキングでいつも最下位を争ってしまう茨城県。でも実際はたくさんの魅力が満載の県なのです。今回の取材で訪れたのは北部の素朴な漁港「平潟」や古い街並みが残る「常陸太田」、焼き物の町「笠間」などなど。時間が足りなくてまわりきれなかったほどです。
そしてこの日のランチは、石岡市にある食堂「志摩」。生姜焼きやハンバーグが人気で、デカ盛りが評判のザ・定食屋といった趣のお店です。
カツカレーを狙ったわけじゃないのに、偶然メニューにカツカレーを見つけた時のうれしさといったら! 迷わず注文しました。
平日のお昼時とあって、地元のサラリーマンらしき人が続々と訪れてはデカ盛りをかき込んでいました。これは期待が膨らみます。
店内はそこそこ混んでいたのですが、待たされることなくすぐにカツカレーがやってきました。驚きの速さです。さすが、サラリーマンを相手にしているお店ですね。このスピードも人気の理由のひとつかもしれません。
どうですか、この堂々とした盛り、そして色艶! カツカレー好きである前にただのカレー好きでもあるワタクシ、基本的にはどんなカレーも美味しくいただくのですが、なかでもこういう濃い色をしたカレーが好みなので、テンションが上がります。(デカ盛りと聞いて内心少しビビっていたのですが、カレーはそこまでではなくホッとしました)
サラサラのカレーも美味しいですが、こういうドロっとした、いわゆる「二日目のカレー」的なルーは存在感もあるし、どこか働く人の背中を押すパワーを秘めているように感じてしまうのはもはや妄想でしょうか。大きめの肉がゴロゴロ入っていて全体のボリュームをさらに増しています。
はやる気持ちを抑えて、まずはルーとご飯をパクリ……、一口で悟りました。今日は大当たり! うまい! 好みど真ん中です。甘みのあとにくる少しの辛さが、食欲をさらに刺激します。
続いてカツ。衣はもちろん揚げたてサクサク。肉はカレーの邪魔をしない、しかし満足感を得るのに十分なほどよい厚さ。カレーがしっかりカツに絡むので、ハーモニーを堪能できます。
けっこうな量だったのですがあっという間に完食。盛りも味もガツンと来る、気前のいい一皿でした。