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「全国最中図鑑」14 塩もなか(長野県大鹿村)

南アルプスの雄大な自然に包まれた人口1,100人ほどの小さな村、大鹿村。
映画『大鹿村騒動記』で一躍有名になったこの村には、ここでしか味わえない名物もなかがある。甘さを抑えた白餡に、村内でとれる山塩を加えた、約50年の歴史を持つベストセラー「塩もなか」である。
大鹿村では、地元の鹿塩温泉の源泉を煮込んで山塩を作っているが、山塩は全工程が手作りで、1リットルの塩水から30gしか作れない貴重な塩なので「幻の塩」とも呼ばれている。
この山塩を白餡に練り込んだ餡は、ほんのり塩味が利いて、あっさりとした柔らかでやさしい味。形状は真四角で、二つに割りやすいよう、真ん中に筋が入っている。
村内の和菓子屋などでも売っているが、製造元の秋葉路では1個から購入できる。

大鹿最中03131

大鹿村特産品センター 秋葉路あきはみち
長野県下伊那郡大鹿村大河原文満390


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日本を代表する和菓子の一つである「最中」。香ばしいパリパリの皮とともに餡を頬張れば、口の中にふわっと広がる品のよい甘さ。なんとも幸せな気分になるお菓子です。編集スタッフが取材の途中で出会った最中のなかで、ユニークで忘れることのできないご当地最中を紹介していきます。

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