モネ『睡蓮』のためにつくられたオランジュリー美術館の秘密
パリに遊びに来たことのある人も、そうじゃない人も、モネの『睡蓮』のあるオランジュリー美術館のことは、きっと多くの人が知っていると思う。
前回は、オランジュリー美術館の新しいキッズエリアのことをnoteに書きました。
キッズエリアで遊びすぎて、肝心な展示を観るのに力尽きて、モネの『睡蓮』の部屋でもぐたぐたになってしまった二人。
やっぱり私には、この二人を美術館で楽しませるのは難しい!と、潔く諦め、ワークショップを予約することに。
テーマは前回ほとんど見れなかった、モネの『睡蓮』だったので嬉しい!
こんな大きな作品ってどうやって描いてるんだろう?
っていうお話から、
この作品のために作られた、太陽の光が差し込む展示室の構造、
この時間による光の変化によって見える色の違い、
などなど、大人にとってもすごく面白い。
アトリエでは、モネがキャンバス並べて大きな作品を描いていたように、画用紙3枚をつなげて、風景の絵を描くことに。
家ではなかなか絵の具はさせてあげられないし、小学生になってから、学校でも思いっきり絵を描く時間が極端に減ってしまっている。だから、こういう時間は本当に貴重なんだよね。
日本の小学校のような図工の科目もなく、こういう時間は家庭に任されてしまっているように感じる。だから、美術館やギャラリー、博物館の子ども向けワークショップがものすごく多いのかも。
毎回のことだけど、私はあまりワークショップの内容を気にしないで申し込んでいる。というより、説明を読んでも(日本語に翻訳しても)、想像力に欠けるのか、理解できないので、おーちゃんに、
今日なにするの?
と聞かれても、秘密にしてるつもりもないけど、
分からない!
と答えると、むすっとされてしまう。
ごめんよ、でももし内容がつまらなくても、それもいい経験だと思ってる。素敵なアート作品を作ったり、技法を習ったり、ってそういうことよりも、初めて出会ういろんな大人たち、学校以外の同じ年ぐらいの子どもたちと、意見を交わして、一緒に体験することを大切にしたい。
中にはもう次はないかなっていう美術館もこれまでにあったけど、美術館によっても、展示の内容によっても、毎回全然違った趣向なので、飽きることはないし、いつもたくさんの発見がある。おーちゃんも、はじめはいやいやしてても、終わってみると絶対に楽しかったー!って、疲れてても、とっても、うきうきしてるよ。
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