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フランスで保育園に落ちたとき、頼りになるのは国家資格をもったシッターさん(アシスタント・マターネル)

前回、フランスの育休事情について、noteに書きました。その続きです。

それじゃあ、保育園に落ちたらどうするの?

私も保育園の申請はしていたものの、子どもたち2人とも落とされてしまった。この話は詳しくはこのnoteに↓

保育園に入れないことを、復帰する予定の1ヶ月前に知らされ、途方に暮れていたところ区役所で紹介されたのが、アシスタント・マターネル(通称ヌヌ)。
ヌヌさんは、研修を受け、フランスの国家資格を持った、ベビーシッターみたいな職業の人たちのこと。

学生でもできるベビーシッターと大きく違うのは、資格を持っていることと、ヌヌさんの自宅で1-3人の子どもたちを預かることができること。それに定期的に研修を受けて資格を更新する必要があり、頻繁に保健所の自宅訪問もあるので、安心できる。

ほとんどのヌヌさんは、自分の子育てを終えた人か、今子育て中の人たち。アラブ系の移民の人たちが多い印象。(会社の人たちがリストを見て教えてくれた)

家庭的な雰囲気の中で、親の要望に対してきめ細やかな対応をしてくれるので、就業時間が不規則な職業の人たちや、大勢の子どもたちのいる保育園を敬遠する、比較的裕福な家庭が選択しているように感じた。それからもちろん私たちのように、保育園から漏れてしまった人たちの受け皿にもなっている。

区のヌヌさん斡旋所に予約をとって担当者と面談し、書類やヌヌさんリストを受け取る。

でもここからが私には大変すぎた!!

私はいつの間にか、ヌヌさんの契約書や給料明細書などの書類をすべて作らないといけない、雇用者という肩書が付けられていた。一応、国の保育制度の一つであるアシスタント・マターネルは、雇用者専用のウェブサイトみたいなものがあり、書類関係はすべてフォーマットが用意されている。でも一人一人時給や預ける時間も違うので、すべて自分で計算しないといけない。

日本語だとしても難しいと思われる契約書の作成を、フランス語で作らないといけなくて、もうお手上げ。結局は会社に持ち込んですべて手伝ってもらった。

つーちゃんを預けたときのヌヌさんはベテランで時給も高く、しかも3人預かっていた。時短で働いていた私の収入よりも多かったはず。それくらい、しっかりとした職業として成り立っている。

国の制度なので支援もあり、半分くらいは返金される。でも保育園と比べると保育料が倍くらい高いので、庶民にはどうしても続けられない!2人目ほしいので保育園にします、という人もいたくらい。

まだ子どもが小さかった頃は、子育て経験豊富な先輩ママさんという感じがして、相談できて心強い安心感は確かにある。でも1歳を過ぎてからは、おもいっきり身体を動かすきは場所が狭く、遊びにも制限があり、一緒に遊ぶ子どもも少ないので、物足りなくなってしまう。

歩き出してからは続けるメリットも少なく、ヌヌさんには申し訳ないけど、保育園が見つかったら我が家は辞めることにした。





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