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本の感想など

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まんがのはなし~ブルーピリオド~

まんがのはなし~ブルーピリオド~

マンガのコラボPVがいいよってはなしでも紹介しました「ブルーピリオド」を読みました。
めちゃくちゃいいマンガだった。
そんなわけで今日は「ブルーピリオド」の感想や魅力について個人的な視点ではありますがお話したいと思います。お付き合いいただけたら幸いです。

「ブルーピリオド」とはまず「知らないなぁ」という人のために簡単にですがあらすじと基本情報を。
「ブルーピリオド」とは『月刊アフタヌーン』で連載

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本のはなし

本のはなし

読みかけで放置してしまっていた本をちゃんと最後まで読んだ。宮本輝さんの「春の夢」という小説。

私はどちらかといえばほのぼのしていて読み終わるとあったかい気持ちになれるような話が好き。
でもたまにはまだ読んだことのない作家さんの小説も読んでみようかなと思い読み始めた。
今まで読んできた小説はほとんどが序盤で登場人物の設定がわかった上で話が進むものが多かったが、この小説は話が進むにつれて明らかになっ

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おいしい小説~カレーとサンドイッチ~

おいしい小説~カレーとサンドイッチ~

今日は読んだ小説とそれにまつわるご飯の話。

「BAR追分」 伊吹有喜「新宿ねこみち横丁、BAR追分 
昼間はバールで、夜はバー。」

—— 伊吹有喜「BAR追分」より

知る人ぞ知る新宿ねこみち横丁の一番奥にある、昼はバールと読ませて食堂、夜はそのまま読ませてバーとして営業しているお店「BAR追分」。そこで巻き起こる様々な人間模様が美味しそうなご飯と共に描かれているそんなお話。

登場人物もバラ

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本のはなし#2

本のはなし#2

今日は最近読んだ本のはなし。

うちのレシピ 瀧羽麻子

この本はお店にくるお客さんと店主の話ではなく、レストランを経営している一家の話。レストランの娘真衣と見習いコックの啓太の結婚を大軸として物語は進んでいく。真衣の父母、啓太の父母、そして真衣と啓太それぞれの視点から綴られた食べ物にまつわる思い出の短編が六篇。全員の視点から読めるのでそれぞれの思いが見えてとても面白かったし、登場人物全員が好きに

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おいしい小説~キャセロールとプティ•フール~

おいしい小説~キャセロールとプティ•フール~

よくわからない料理名をタイトルにしてしまいましたがどちらもめちゃくちゃ美味しそうな料理です。
今日はご飯の解説も交えながら料理小説を二冊ほど。

マカン•マラン23時の夜食カフェ
              古内一絵

商店街を入った路地裏に深夜にだけひっそりと営業しているカフェ、それが「マカン•マラン」。
店主は元エリートサラリーマンにして、今はド派手なドラファグクイーンのシャールさん。
ここに

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