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【悲運の戦国大名🌺筒井氏の深い謎➉】古き良き時代の「同族会」✨

皆さんは、「同族会」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか❓

もしかしたら、たくさんの高齢男性が、お茶やお酒を飲みながら、「うちのご先祖はこんなにすごいぞ」と互いに自慢しあう、そんなイメージを持つ人もいるかもしれません(あまり面白くなさそう……💦)。実際はどうなのでしょう。

▼会員を集めるため、全国の筒井さんに手紙を出した

私が知っている筒井氏の同族会の活動内容について話す前に、その設立の経緯について触れておきます。

筒井X氏から聞いたことと会報の内容をあわせると、同族会自体は戦前からあったものの、ほとんど活動していなかった様子。それが昭和58年、筒井順慶の400年忌をきっかけに新しいメンバーがたくさん加わり、パワーアップしたようです。

当時、同族会のメンバーが図書館でみつけた電話帳をもとに、全国の「筒井」姓の人たち約6000人に片っ端から手紙を送ったところ、200人以上から返事が返って来て、同族会に加入してくれたそうです(個人情報の保護が厳しい現代では、考えられない方法ですね😅)。

その多くのケースで、うちのご先祖は筒井順慶」(または定次)という伝承や家系図が残っていたとのこと。

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へえ~、うちと同じだ……。

▼私も同族会に入れる♪と思いきや!

ん? それじゃもしかして、私も同族会に入れるのでは?

そう思ってX氏に尋ねると、

「もちろん、入れますよ」(アッサリ)。

そうなんだ〜(やった😍)

X氏は続けました。

「でも、ここ数年、同族会は活動を休止しているから、入っても何もないですよ」

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えぇっ!!(ガーン)

どうやら、同族会は高齢化が進み、数年前からは会長が病気になったこともあって活動を休止していて、会報も発行されていないようです。

そうなのか……(ガックリ)。

でも、きっとそのうち会長が交代したら活動を再開するだろうから、そしたら入れてもらおうっと🌟

私は、そんな希望を抱きました。

▼バスツアーで寺社めぐり

会報には毎号、「同族会だより」として、同族会の活動内容が掲載されていました。

昭和58年に筒井順慶の400年忌の法要が行われたあとは、年1回の追善法要と総会のほかにさまざまなイベントが企画され、精力的に活動している様子が誌面から伝わってきました。

たとえば、筒井氏に関する著作のある作家を招いた講演会や、史跡や寺社の訪問など。後者については参加者が多かったため、バスツアーを組んで出かけたそうです。

特に、筒井氏の氏神であり、おん祭りで深い関りのある春日大社への参拝の様子(昭和58年)が興味深かった⛩🌈

有名な南大門の正面には、筒井の一族郎党(嶋左近とか)が寄進した石灯篭が10数基あり、みんなでそれらを見学したあと、神殿で神前料理を頂き、春日大社の参事(社家)からお話を伺ったそうです🌸

また、X氏によると、筒井氏のルーツとされる大神神社にバスツアーで行ったときには、神職がずらりと並んで出迎えてくれたため、みんなすっかり恐縮してしまい、次の訪問では同族会と明かさないで参拝したそう。

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確かに、ちょっと目立つと恥ずかしいし、恐縮しますよね(でも私は、そういうのやってみたい気も……)。

後日、私は実際に大神神社に行ってみましたが、確かに筒井氏と大神神社の特別な関係を伺わせるようなものがありました。このことはそのうち、奈良の神社シリーズで書いてみようと思います。

▼同族会は古き良き時代の遺物なのか

同族会の活動目的について、会報にはこんな風に書かれています。

「同族の精神的な横のつながりをはかり、祖先の遺徳いとく顕彰崇敬けんしょうすうけいし、一族の拠点となるよう、また、一族の繁栄、家運の弥栄いやさかを図らんとするもの」

簡単にいうと、「同じ一族なんだから、一緒に先祖を敬い、子孫も一緒に発展していこうよ😃というところでしょうか。

確かに現代において、こういう「イエ意識」みたいなものは時代錯誤かもしれないし、何も同族で集まる必要はないのでは?と、思われるかもしれません。

でも、人のつながりが希薄な現代だからこそ、こうやって一つのテーマで固く結びつく機会は貴重ではないでしょうか。しかも、歴史の中の出来事を自分ごとと捉え、自分という存在を広い視野で見ることができる機会は、そうそうないと思うのです。

また、近い親戚であれば嫌な所が目につき、付き合いに疲れることもありますが、かなりの遠縁である同族となら、通常、適度な距離をもって付き合えるので、気が楽なはず。

別に、同族だから何かしなくちゃいけないわけではなく、ただ、同じ一族としての歴史を共有し、一緒になごやかな時間をすごす。そんな相手がいれば、きっと人生がより豊かになる気がするのです。

会報に載っている写真は、イベントに参加する人の笑顔であふれていて、とても楽しそうです。中高年だけでなく、小さい子どもの手をひく親子連れの姿もありました。

共通する先祖を持つ人たちが、一緒に同じ時間を楽しみ、先祖を敬う心を子孫につないでいく。こういうのって、なんだかいいなぁ(しみじみ)。

でも、時代が移り変わるにつれて、同族会の形も変わらざるを得ません。高齢化が進み、墓じまいなど先祖の祭祀を重視しない風潮の広がりもあって、いまや同族会自体が存在しづらい時代です。おそらく現在、よほどの名家でない限り、同族会のある家はほとんどないでしょう。

私はつい最近まで、「いつか筒井氏の同族会は再開される」と信じて疑いませんでしたが、ある出来事により、「同族会が今後、同じ形で再開される見込みは限りなくゼロに近い」ことがわかりました。
残念ですが、仕方ありません。

今は、いつかインターネット上でもいいから、再び同族がつながれる時が来ればいいなと、心の片隅でひそかに希望を抱いています。

もし身近に同族会がある方は、ぜひこれからも大切にしてくださいね😃

次回からは、また新シリーズを始めます。奈良の神社シリーズや、ちょっとオカルト色のある蛇シリーズ、両親の残した秘密シリーズなど色々考えているのですが、年内に、高知県でのルーツ探しをある程度書いてしまいたいので、先に高知シリーズになるかもしれません。どうぞお楽しみに!🌺✨

<<<次回は高知シリーズ第一回です

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