子どもの質問が無邪気に難しい
ある日5歳の子どもが不意に言った。
「不満の不(ふ)って何?」
僕は答える。
「否定の不(ふ)だね。〜ないとかいう意味かな。」
子どもは考えながら言った。
「じゃあ、信号がなかったら『不信号(ふしんごう)』?
車がなかったら『不車(ふくるま)』?」
僕も段々わからなくなってきた。
「そういう言葉はないなぁ。多分、形あるものの否定には使わないと思う。」
子どもは考える。
「だったら、死ぬだったら『不死なない』?生きるだったら『不生きる』?」
僕も内心もうわからんぞと思いながら答