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# 022 【前編】人は質問に答えているのではない。インタビュー経験で悟った文脈の力①

私は「人事」と呼ばれる業界で、長らく仕事をしてきました。
ここ3年間くらいは、社内アンケートの設計や運用、分析などを通じて、組織課題などを抽出するのが主な仕事。

アンケートを飯の種にしているので、『問い』というものについて考えることは多かったり。

自身のキャリアについて深く考え始めた昨年、己の質問力はいかほどか試したい気持ちもわいてきて、
『同じ部門の人たちにインタビューをして動画で部内に配信する』という企画を思い立ちました。

転職を前にはじめたnote
ダイエットが主テーマなのですが、仕事の棚卸しにも使いたいので、そのお話をまとめてみようと思います。
(今日と明日で前後編です)

社内IT部門で「仕事力」について問い始めた

インタビューを実施したのは、昨年の夏から兼務を始めた社内IT部門。
HRtechと呼ばれる領域で仕事をしているのもあって、コーポレートエンジニアの力に触れ学んでみたかったんですよね。

兼務をする以前から、いち社員としてずっとお世話になっていた人たち。その仕事の裏側を垣間見れるのは、もう言葉にならない、とても刺激的な日々でした。

コーポレートエンジニアの強さ

毛細血管のように数多の社内システムが繋がっていて、それらを幅広く正確に理解している彼らの働きぶりは、もうそれだけで凄いのですけど。
同時に、全社員・全部門を相手にした仕事。コミュニケーションのひとつひとつに、慮りと解決力が伴っていた。

それ以上に、問い合わせの要望に振り回されるのではなく、会社の行末や全社影響を常に考えて「やること・やらないこと」を見極めながら、スピーディーに対応を続けている。

また、要望を受けるだけではなくて、全社の文脈を捉えて、自分たちからもアクションを起こしていく。
だけど、その全てが、会社全体に影響することだから、脳に汗して検討を重ねていた。

もれなく、部門のメンバー全員が。

そうして気づいた彼らの個性と三者三様の強み

だけど、没個性的では当然ないんですよね。
みんな違った強さがある。それは、スキル面・専門知識・技術もそうなんだけど、良い意味での考え方の癖とか、行動の起こし方、考え方は違う。

  • 「なんで、この人はこんなことができるんだろう?」

  • 「○○さんって、システム連携図だけじゃなくて、利用者の顔と名前と個性も、同時にマッピングしているなぁ」

  • 「□□さんは、いつの間にか新しい技術を学んでいて、新しいツールの門番みたいになっている」

各自の強みが、入ったばかりの私でも理解できるほど際立っていた。

インタビュー企画『First Take』

みんな凄いなぁって思うばかりなんだけど、それで終わってたらつまらないし、こういう強さを横展開したり、化学変化を起こしたりできたら、想像を超える強さがこの部門に生まれるのではないかと考えました。

というか、それって「人事」の仕事だよなと。
せっかく二足のわらじを履かせてもらえたのだから、それは自分のすべきチャレンジだと思った。

だから、マネージャーに断って、グループのメンバー8人の時間をもらって、15分くらいのインタビュー動画を撮ってみんなに共有することにした。

でも、本当に忙しい部門だから、事前準備や後作業の時間をもらうのは忍びなくて。
ぶっつけ本番!ってことで『First Take』というお名前を借りて、みんなにインタビューして周る活動をはじめました。
月に2人。インタビューを受けてくれる方の強みについて「どうしてそんなことできるんですか?」をひたすら聴いていく旅を。

続きは明日。今日の体重と社内IT部門で学んだダイエットの重要性

だいぶ長くなってしまったので、続きは明日でございます。
さて、そんな私の今日の体重は、80.9kg(!!!)

ところで、社内IT部門って「コスト削減」も当然ながら重要な仕事なんですね。
でも、闇雲に無駄を省くとかキャッシュアウトを下げるってことじゃないんですよ。

『大切なものは残す。それ以外は省く』
なんだけど、省く作業は死ぬほどしんどいというか、むちゃくちゃ根性と賢さを求められるとか。

それ以外にも、

  • 大切だと思われているけど、本質はそうじゃないってものをみつける。

  • 「これ要らなくない?」って上の人が言っていても「会社の未来を考えたら残すべきです」って戦う。

ダイエットも似ているんですよね。
無理をして健康を概しては本末転倒で。
でも、それを言い訳にがんばらないのも違う。心の弱さとも向き合わなければいけない。

直接お世話になったのは1年弱だけど、仕事だけじゃなくて、生きる上での大切な力をいただきました。本当に感謝。

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