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シフト問題はどう対処すればいいの?「Money for Youth」 アルバイト編 #4

 こんにちは!たーぼうです!

 高校生・学生向けのお金の情報マガジン「Money For Youth」(マネーフォーユース)です。この記事を通じて、少しでも若者たちのお金の知識が増えて、可能性が広がることを願っています。

 さて今回はアルバイト編 第4弾です。一緒に学んでいきましょう!

\シフト問題はどうすればいいの?/


 シフト問題はアルバイトの「スーパーあるあるトラブル」ですね。

 私も勤務校の生徒に「アルバイトで困っていること」をアンケートをとりましたが、そこでも何人かシフトのトラブルがあるようです。

 例えばこんな問題があるようです。

■シフトのトラブル例
・予定と違うシフトが無理やり組まれる
・代わりが見つからないと、休めない。
・急に入れないことがあると罰金がある(これは私も生徒から実際に相談がありました。)

 このようなシフト問題が多く起こっているようなので、今回はとても大事な内容になります。ぜひアルバイトをしている人は知っておいてほしいです。

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 さて、結論から言うと、【シフトは契約と違えば、入る必要がない】です。アルバイトは「勤務先とのちょっとだけの契約(約束事)」です。バイト先の人手不足をカバーしてあげる必要はありません。入りたくないシフトの時間は、自分のために使っていいんです。

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 では一緒に学んでいきましょう!

【1】:ポイント①
アルバイトは「ちょっとだけの契約」です!


 アルバイトは、一部の仕事を担当しているだけです。ちょっとだけの契約なので、バイト先の仕事の全てをやる必要はありません。そもそも社員がいるので、仕事場を回すのは、社員や社長の仕事です。(だってそれが仕事ですからね。)

 極端な話ですが、お店が潰れようが、なんだろうが、アルバイトはただのアルバイトです。ちょっとだけの契約なので、責任を持つのは、ちょっとだけでいいのです。あなたの時間は、あなたの時間です。バイト先のために無理に働かなくて良いんです。


 と言うか、学生(特に高校生)を雇うアルバイト先は、そもそも学校を優先するのが基本です。「そんなの関係ない!」と言うのは、ブラックバイトと判断して良いでしょう。

 「どうしても頼む!」と言われても、事前に「無理です」と言って断ればいいのです。それで嫌なことを言ってきたら、それはパワハラです。(辞めるのもアリだと思います。ただ、辞め方についてはまた別の機会に説明します。やり方を間違えると損します。)

 また「休むなら代わりを見つけておいてくれ。出ないと認めない」と言われるケースがよくあるようです。「気持ち的には代わりを探すのくらいはいいかな」と思うかもしれませんが、これもやる必要はありません。繰り返しますが、アルバイトはちょっとだけの契約です。代わりを見つけるのは社員の仕事ですからね。

 もちろん罰金も払う必要はありません。違法です。(こちらはまた別の機会に解説をします!)

【2】:ポイント②
勝手なシフトを入れるのは問題です。

 「忙しいので、ここのシフトに入ってくれ」、「人がいないので、シフト入れておいたよ」などと言われたことはありませんか? 確かに、アルバイトがいないとバイト先が回らないというケースがあるかもしれません。

 しかし、これは断って問題ありません。アルバイトは自分が入りたい時に入るもの、契約に基づいて入るものです。勝手に入れられても、断ることができます。無理ですと伝えて

 始めにアルバイト先と契約をする時に、シフトにどのくらい入れるのかなどの話をしていると思います。もしこの条件に当てはまらないシフトを入れられてしまっても断って構いません。だって契約の範囲を超えていますから。
 
 そのため契約時の取り決めを確認しておくことが大事です。もし取り決めをテキトーにしてしまっていたり忘れてしまったら、もう一度確認をさせてもらいましょう。もしくは改めて伝え直すのが良いでしょう。

【3】:対応策


 シフトのトラブルを回避するためには以下の対応策をすると良いでしょう。

■対応策
(1)記録にとっておく
 口約束をせずに、紙に書いて事前に渡す。例えば「この日しか入れません。」などと書いておくのが良いでしょう。渡した紙も写真を撮るなど、記録に残しておく。口より記録です。もしひどいことも言われたらどこで、いつ、誰に何を言われたのかもきちんと記録にとっておく。

(2)労働の条件を確認する
 「労働条件通知書」(ろうどうじょうけんつうちしょ)・もしくは「雇用契約書」(こようけいやくしょ)と言うものがアルバイトでももらえます。(もしくはもらっています。)こちらを確認しましょう。なければ、改めてもらえるようにお願いしてみましょう。「親・先生に言われたので」と言ってもらうのが良いでしょう。こちらで契約内容を再確認するのも大事です。

(3)きちんと相談する
 バイト先ときちんと相談を繰り返しましょう。できるだけ双方が納得して進められるのがベストです。きちんと相談を丁寧にして進めるのが良いでしょう。
 ダメなら専門家に相談をするのが良いです。全国の労働局や労働基準監督署などにある「総合労働相談コーナー」が良いです。

 アルバイトで起こった問題は、あまり人に相談しない傾向にあります。もちろん学校などにも相談は来づらいですね。だからこそ、ブラックな出来事が起こる可能性が高いです。ましてあなたが若ければ、強気に出て脅すようなことだって起こるかもしれません。自分で解決せずに、記録をとって専門家に相談することが大事です!



 いかがでしたか?
 アルバイトでシフトの問題は、とてもトラブルになりやすいです。もちろん身勝手な欠勤などは、よくありません。しかし高校生や学生などの場合、知識がないとバイト先にいいように使われてしまう危険性もあります。きちんと学んで予防や対策をしましょう。

 もちろんバイト先も全てが悪い人たちという訳ではありません。丁寧に相談して学業などと両立ができるように進めていけると良いでしょう。

 お金に関する知識は、あなたを助けてくれます。学ぶことで、あなたの可能性はどんどん広がっていきます!

 もう仕事をされている方は、ご自身のお子さんや、雇っているアルバイトなど、この記事を使って、ぜひ知識をアップデートしてあげてください。ぜひよろしくお願いします!

【4】:質問・ご意見・ご感想はこちらへ

 さて、もし質問やお悩み相談、今後扱ってほしい情報や一緒に取り組みたいことなどがあれば、こちらのGoogleフォームに気軽に記入をお願いします!

 

【5】:「Money for Youth」について


 
 講座をスタートした背景はこちらをご覧ください! 



【6】:SNS情報

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【7】:参考文献・Webサイト


■参考文献
・上西充子(法政大学キャリアデザイン学部教授)『10代からのワークルール こんなときこそワークルール アルバイト編』(旬報社、2019)
・道幸哲也ら編『学生のためのワークルール入門』(旬報社、2021年)

■Webサイト
・バイトを休む時に代わりを探す必要は一切無し!無視してOK

・マイベストジョブの種(労働条件通知書について)

・厚生労働省(アルバイトに関する注意)

・youtube
労働法について 

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