石の価値 第711話・1.04
「今川どうしたんだ。こんなところに呼び出して」西松は同級生の今川に呼び出されたのは河原である。「おう、西松悪いな。実はここにいっぱい石があるだろう」今川が言う通り、ここはとある川の中流域。大小さまざまな石が転がっていて、片手で持てる程度のいろんな石が落ちていた。
「ああ、それがどうしたんだ」「うん、この石を見て何か思わないか?」今がはそう言って両腕を大きく伸ばした。
だが西松は首を何度もかしげながら「こんな河原の石ころに何を感じると言うんだ。何も思わないよ」
「だから西松は