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灯のような日々

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不器用でも、一つずつ 世界のなかに隠れている、小さな光に 心を震わせられるように。 転んで、悩んで、大泣きして。 それでも前を向けば、光がさして。 その繰り返し。 そんな、日々。
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ひまわりの女の子

ひまわりの女の子

仕事で、毎日のように海外の人たちと話す機会が多いのだけど

この国の人はこんな感じだよな、とか
大きい声が苦手だな、とか
やはり何となく固定された見方が自分のなかにできたりして、

でも、本当に時々、
自分のなかにある固定概念が崩される瞬間があったりする。

その人が日本人ではなく、外国人でも、
文化や言語や背景が違くても、
国を超えて自分の感覚と共感したり、
本当に、人それぞれなんだ、
ひとりひ

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手紙を書く日

手紙を書く日

怒涛の9月が終わり、10月もインドネシア渡航準備やらなんやらでバタバタ。

やっと今日は少し家のことをして、
掃除洗濯。

ずっと手紙を書きたかった人たちに、
まゆみさんから頂いたインドの便箋で、コツコツ書く。
手紙を書き、手元の古切手から、それぞれに選ぶ。

半日がかりで、あの人この人、あれよというまに10通の封筒。

何も特別なことはしていないけれど、
私にとって、誰かに手紙を書く時間は何より

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歳を重ねる。

歳を重ねる。

先日、誕生日を迎えました。

また一年、無事に過ごせたこと、
家族や友人たちに感謝です。
様々な人たちのおかげで今の私があります。

今年は、色々な試練があり、
今まで自分がやって来たことを信じられなくなったり、これからどう生きていけるのか不安と悩みの中にありました。
それでも、ただひたむきに目の前のことをやるしかなく、心が折れる度に、大事な友人たちが私にヒントとエールをくれたのでした。

30歳

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夏、東北の旅。

夏、東北の旅。

もうすぐ、東北での旅も終わり。

大好きな人たちに会って、生き物たちと共にいることを感じて、
人間ってほんと、生きるの大変やな〜って笑い合いながら

普通じゃないヘンテコでチャーミングで最高な友人たちと
ああ、この優しくない世界で
それでもこんなに、優しく、美しく、日々をささやかに闘いながら踊りながら生きている生き物たちがいるじゃないか、

それは私の愛すべき人々でした。

たくさん笑って
もう生

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ありがとう、オリンピック2024

ありがとう、オリンピック2024

オリンピックで決勝に進めず、ここまでやってきた努力が何だったのか
涙を流して、インタビューに答えていた池江選手。

メダルをとった輝かしい選手たちも、素晴らしかった。
でも、今の私には
あなたが一番、眩しく、心が震えました。

あなたに勇気をもらいました。

自分がやってきたことが、本当に何か実を成すのか
花開くのか
わからない
それでも、信じて進み続けることは
それだけで、とても大変なことで

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祭りの夜

祭りの夜

職場の仲間が山車を引くとのことで、ものすごい久しぶりに夜の祭りへ。

年に一度の、この日のために生きている
というのは
やっぱりどこか晴れやかで清々しく。

人混みが嫌いで、もう10年以上行ってなかったかもしれない地元の祭りに、
10個も離れた妹のような子が一緒だったので、
離れないように手を引きひき、人をかき分けゆく。

祭りはやはり、どこか非日常のハレの場所。
この半年、沈み停滞していた私の身

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葉書、届きました。

葉書、届きました。

大好きなご夫婦に送った葉書。

私が舞台芸術を続けるきっかけを作ってくれた、とても尊敬し、届くことのない背中を追いかけている先輩でもある。

その先輩から思いもかけず、お返事が届いた。

小さな字でびっしり、こんなに詰め込まれた葉書は見たことがない。

「久しぶりにみたあなたは、本当に素敵になっていましたよ。」
と、
いい時間を過ごし、いい経験を重ねてきたんだね。
また一緒に何かできる日を心待ちに

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この道の先に

この道の先に

この大きなチャンスを掴めたら、これまでの10年が全て報われる。
という機会があり、精一杯やったのですが、
手を伸ばしたほんの先に、というところで、その念願の夢は、はらりと散ったのでした。

その時に思ったのは、
ああ、人がどんなに頑張って、こつこつと何かを積んでいっても、
それがいつかどこかで報われる、という保証はどこにもない。

今、信じて、ひとつひとつやっていることは、一生報われないかもしれな

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春風

春風

今日も、また2度とない日。

仕事はぱたぱた目まぐるしく、大変だねと仲間たちの背中をさすり、それでも顔見合わせ、笑って、乗り切る1日。

終わる頃にはぐったり。

いつもはすぐ帰るのに、今日はなんだかそんな気にならず、ぐったりの体のまま、
擦りむいた足に靴下を買い、
新しいお店のジェラートを食べて、
節約の心はどこへやら。
なけなしのお金をはたいて、お花屋さんで大きなダリアまで買ってしまった。

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生きるバネ

生きるバネ

自分の周りの大事な友人や仕事仲間が、色んな理由でつらかったり、しんどい状況だったりして、
こらえきれず泣いてしまった、と知った今日。

自分も、この歳になっても大人気なくわんわん泣いて、
そんなボロ雑巾みたいになった私に、家族や友人たちが、かわるがわる、せっせと水をやってくれるから、なんとか、生きている。

だから、私もせめて
手の届く範囲だけでも、
私のできる小さなことでも、
全力で守ってあげた

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3・9の日

3・9の日

3月9日。
サンキューの日。感謝の日。ありがとうの日。

今年に入ってから、もう2ヶ月と9日。

大泣きした日は2日。
ちょっぴり泣いた日は数え切れない。でも、なんとか生きている。

大事な人を失ったり、これから先のことが見通せなかったり。
気分は穏やかな日もあれば、どんよりしたり、絶望したり。
今のところ、5:3:2ぐらいだろうか。
以前は数字でみるのが苦手だったけれど、データは裏切らないという

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揺らぎのなかで

揺らぎのなかで

あっという間に3月。
インドネシアから帰ってから、瞬く間に2ヶ月が経とうとしている。

演劇を表現の世界の入り口として入ってから、身体と空間の面白さをもっと探究したくて旅を続け、
訓練されたダンスの下地がない自分は演劇、パフォーマンス、ダンス、どの方向を向いて進めばいいのか、
ずっと揺らぎの中で模索してきて、
それでも、自分がやってきたことを見てくれている友人たちが、いろんなヒントと、表現の自由さ

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これまで自分が時間をかけてやってきたことが
果たして何か実を結ぶのだろうかと
信じられなくなる夜もある。

続けていくことでしか
たどり着けない場所がある

それでも、続けることは
そう簡単ではないことも、知ってきた。

綻び、切れそうな糸を
撚っては、紡ぎ、繋いで。

熾

2024年1月も、あっという間に後半に入った。
今年、やることや、やりたいことをあれこれ書き出し、考えては煮詰まり、新たなことを発見し、落ち込んではてくてく歩いて足を動かし、そんな日々。
インドネシアから帰ってきて、約1ヶ月が経った。

報告書は書いてはみたものの、健康面での反省ばかりが目立ち、どこかしっくりこない。
それでも、百聞は一見にしかず。インドネシアに行く前と行った後では、物理的にも思考

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