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お笑い/読書

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最近の記事

スター

朝井リョウ『スター』を読んで。 誰でも何でも発信できるようになり、 誰もが誰かのスターとなり得る現代で、 同じ画面から得られる情報の 「質や価値」の大小や上下が分からなくなり、 世界が小分けされて横並びになっていく という感覚と表現 が印象的だった それにより、 本当は比べられるはずのないものが比べられ、 切り捨ててはいけないものが切り捨てられていく 『でももう、自分が見えた星の形を描いて、これが星ですって言っていく時代になったんだよね。昔からあるあの星形を、これ

    • こぽぽ

      ロングコートダディの単独、「こぽぽ水中」へ️🛀🧼🚿🧖🏻‍♂️🪼🏊🏼🐡🏝️🫧 とっても面白かった!と同時にいろいろ考えさせられる内容だったな〜と 特にこの単独の名前にもなっている「こぽぽ水中」というコントは胸がギュッとなって、 お笑いライブを見て初めて泣きそうになった(実際周りには泣いてる人もいたような、) まさかお笑いライブでこんな気持ちになるなんて 「仕事しんどい」とか、「死にたい」とか思っても、それをふっとばす大切な人が1人いれば頑張って生きていく理由になるんだ!

      • 正欲

        「正欲」を読んで。 私は大学の卒論で ジェンダー史について執筆し、 「多様性を認める」 と何度も書いた   しかし、この本を読んで「多様性を認める」って、 いつの間にか自分が受け入れる側にいることに気付かされた 本作では、「水」に性的欲求を持つ人が繋がっていく。 性的嗜好って、LGBTとか性別に関するものしか考えられてなかったけど、 世の中にはもっとたくさんの性欲があって、 それは「多様性」という簡単な言葉では決してまとめることはできないし、 どれが正しいとか本当は

        • 自由って

          本屋大賞を受賞した、 「汝、星のごとく」を読んで。  この小説を読んで、「自由」への考え方が少し変わった  それまで私にとっての「自由」は、 ・制限されない、束縛されない ・自分の好きなことができる というようなことだったが、    本作の曉海は、島の中で結婚し、仕事をしながら母親の介護をする生活から、 愛する櫂のことを追いかけて、東京に出ていく 暁海は「自分が選んだ場所にいる」ことで、自分自身で、「自由」を手に入れたのである。 「自由は気持ちいいけれど、自由で

        スター

          LOVE

          国立新美術館で開催中の   ルーヴル美術館展 愛を描く に行きました 恋人や家族、友人など、 さまざまな「愛」が描かれていました 愛の神様アモル(キューピッド)を描く作品が多くて、 そのなかでも入ってすぐの淡いピンクの壁に飾られた 《アモルの標的》が とってもかわいくて好きでした💘 丸い的のハートに矢がささっていて、 「誰かを愛する気持ちが生まれる場面」が描かれているみたいです 全体的にギリシャ神話をテーマにした作品が多く、 さまざまなモチーフやアトリビュートが描か

          死にがい

          タイトルに惹かれて、手に取った一冊 「死にがいを求めて生きているの」を読んで。 朝井さんが最後の特別付録で述べているように、 平成は「対立」を排除した変わりに、 「自分らしさ」「個性」を持つことの大切さが言われるようになった。 ナンバーワンじゃなくて、オンリーワンでいい ということは、良いようで、新たな不安や対立が生まれているように感じる。 本作のなかでも、 自分が生きている価値を見出そうとしたり、 同級生や周りを見返したいという想いが強すぎて、 自分を見失う登場人物の姿

          死にがい

          DIOR

          東京都現代美術館で開催中の クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ / Christian Dior: Designer of Dreams へ行きました DIORのモノなんて全く持ってないし、どんな格好していけば、、とソワソワしましたが、 全然大丈夫だったし、楽しめました 日本に初めて上陸した 西洋ファッションブランドがDIORらしく、 その歴史の長さと日本との繋がりを感じました とにかく綺麗な空間でドキドキして、 ときめきました そのなかでも印象に残っている

          甘い

          本や、映画を見て、 印象に残ったコトバがあったら スマホにメモをしていて、 そのなかの 「自分に甘い奴ほど他人を許す」 というコトバは、どこから引っ張ってきたのか分かりませんが、 いつ見てもグサッときます、 なんか響き的に逆っぽい感じもするけど、 それが合ってて、良くて 私は、自分に激甘人間なので分かるのですが、 その通りです 他人を許すっていいことではなくて、 何も考えていない、どうでもいいからこその結果で、 それは他人に対してだけではなくて、 自分に対しても

          自転公転

          山本文緒さんの『自転しながら公転する』を読んで。 地球はただ太陽のまわりを円を描いて回っているのではなくて、スパイラル状に宇宙を駆け抜けていて、一瞬たりとも同じ軌道には戻れない。 というように、 アウトレットで契約社員として働く30代女性の主人公が 仕事や恋愛、親の介護とか、 周りに流されて ぐるぐる回りながら踠いている様子がリアルだった 特に、彼氏の経済力に合わせて安いプレゼントをするのとか、そんな経験ないけど、ゾクっとした 経済力とか、相手に対して抱く不安って

          自転公転

          寝る

          赤ちゃんは「寝る」概念がなくて、意識が遠のくと本能的に死ぬと思うから、眠くなると怖くて泣いちゃうと聞いて、不思議で驚いた ゆっくり寝れるのは、明日も生きてることが当たり前だからで、歳をとって「死」が近づくと寝るのも怖くなるのかなと思ったり 夜寝る前に、ふと「死」を考えてしまうのも本能的なものだったりして

          寝る

          2023

          新年明けて、何か新しいことを始めたいと思って、noteを始めました。 自分の言葉をこうやって文字に起こして、誰かに読んでもらうことは初めてで、何を書こうかワクワクします。 ゆったりと自分の好きなこと、感じたことを綴っていけたらと思います。