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スター

朝井リョウ『スター』を読んで。

誰でも何でも発信できるようになり、
誰もが誰かのスターとなり得る現代で、

同じ画面から得られる情報の
「質や価値」の大小や上下が分からなくなり、
世界が小分けされて横並びになっていく

という感覚と表現
が印象的だった

それにより、
本当は比べられるはずのないものが比べられ、
切り捨ててはいけないものが切り捨てられていく

『でももう、自分が見えた星の形を描いて、これが星ですって言っていく時代になったんだよね。昔からあるあの星形を、これが星なんだって言い聞かせなくてもよくなった』

というように、
誰かにとっての「質や価値」ってその人にしか判断できないし、自信を持って良い
はずなのに、

SNSを見て、
いいねが多い意見に賛同してしまうし、
口コミが良いお店に行きたいし、
多くの情報が溢れる現代で
自分が考える「質や価値」って何だろうと考える


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