#藤井風
自由になるわ （＃東京嫌い に寄せて 掌編）
5回目からはもう数えるのもやめた。
何度も繰り返される過ちに私はどれだけ泣いたか分かりゃしない。
その度に今度こそ大丈夫って言ったけど。
それでもバカみたいにあなたが語る甘い夢を信じた私。
未来はきっと明るいと希望を捨てたくなかったけれど。
ー東京ー
そこは2人の出会った街。
あなたの夢が詰まった街。
囚われていることも気付かないで いつの間にかカゴの鳥。
そんなに甘くないよ、現
祈り 「Kazeyo」
たどり着いたのは小さな港町。
全てを捨ててここへやってきた。
ゼロから人生をやり直したかった。
あなたとの想い出も、楽しかった日々も、もう何も私を慰めてはくれない。
放してしまった手はもう手繰りよせることはできないの。
あなたは確かに私を愛してくれた。
だけれど、自分の世界を壊すことは結局なかった。
「もう少し早く出会っていたら、きっと一緒になっていただろうね」
そんな言葉は何の慰
