yamanoki

平日の昼間が憂鬱

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平日の昼間が憂鬱

最近の記事

春、麗かに

生きるということは、私にとってはただ息をしていることと同義ではない。何かに心が動かされ、感情が揺さぶられているとき、私はまさに生きていると感じる。 私はいわゆる一般事務職に就く田舎のOLで、今は仕事にも慣れて毎日変わらない業務の流れに身を委ねている。時折嫌な態度をとる人に悩まされ、いつの間にか終わる一日を繰り返し続けている人生への虚無感が常に隣り合わせにあった。 勿論相応のお給料を貰える事に感謝しているし、他に秀でた事ができる訳でもなく、この仕事から逃れられるわけでもないし

    • 毎日、日中は仕事をこなしながら、今日の夜は帰ったらあれをやろうこれをやろうと元気に妄想する。しかし帰宅した頃には疲れ果て、掲げた理想の夜は瞬く間に終焉の時を迎えてしまった。時間は掠め取らないと、本当に水の様に私の身体を擦り抜けていってしまう。 一日は誰にでも平等に24時間与えられているのに、とても不自由さを感じる。しかし、仕事や睡眠を言い訳にしたところで、どう過ごすかは自分次第である事は百も承知なのだ。また明日も同じ事を考えて生きて行きたくは無いなぁと思う自分を奮い立たせな

      • ぬるい生活

        会社という団体の中で過ごすことは、 良くも悪くも守られていて、ここでは個人成果主義に囚われ過ぎず、調和を持ちつつ過ごす必要がある。私の会社はそんなところで、いや、私のこのポジションが、あまり力を入れずに生きていけるところなのだ。それがいかに贅沢かと言うことも知りつつ、私は世の中との差異に嘆いてしまった。例えをだして流行りのフレックス制度の導入を検討してはどうかと何の気無しに意見したのだ。 早く帰れる人なんてこの会社にいるの?ただでさえ残業に煩い世の中になって、それでも今せっか

        • 地方遠征民の独り言

          1年間、丸々遠征に行けなかった。ありとあらゆるイベントは中止になり、コミックマーケットも無くなった。少しずつ新しい形シフトしていってるが、疲れ果てた私には後で調べようが邪魔をして、いったい今どんな形になっているのか分からない。 仕事で疲れても友人とのウォーキングがルーティーンになっているのでどうにか持ち堪えてる。今日の話題の中で、自分の中のどうしようもないキラキラした時間の話になった。私は年に数回のイベントで、お財布を握り締めながら宝探しをするあの時間に本当に生きていてよか

        春、麗かに

          ヴィヴオーディオで羅小黒戦記をみたら感情が爆発した話

          2021年の映画始めは、羅小黒戦記(吹替)だった。 1/15から地元の映画館で、とっておきの音響設備のある大きなスクリーンだった。因みにとっておきの音響設備とはイオンシネマのヴィヴオーディオというやつだ。 昨年あまりにも心に響いてしまったこの作品を、この劇場で公開してくれて、再び見ることができて私は心の底から本当に感謝した。イオンシネマ松本、本当にありがとうございます。 結果的に鑑賞後、クソデカ感情になってしまい号泣してしまった。仕方ない。この映画館では初めてだったが、作品

          ヴィヴオーディオで羅小黒戦記をみたら感情が爆発した話

          2021年の抱負

          毎年、年の初めには今年一年はどんな年にしようか考えていたが、今年は特に何も考えずに年の初めを過ごした。師走という名の通りの12月を駆け抜けて、気が付いたら次の日が1月になっていたという感覚だった。 でも出来るだけ、ある程度の指針を持ってこの1年に立ち向かっていきたいなここ数日でようやく思い始めたので描き始めてみた。 今年の抱負。何気なく辞書を引いて見たが、心の中に抱き持っている計画や決意の事を抱負と言いうんだなあと改めて心に留める。 本当に必要な物を見極める。 去年の私

          2021年の抱負

          ロシャオヘイ戦記にとにかく心を奪われた話

          先月、ロシャオヘイ戦記という猫の妖精の映画をみた。 この映画の事を知ったのは鬼滅の刃を見に行った際の予告で、それまでロシャオヘイ戦記の一切を知らなかった私は、「なんだこのかわいい猫の映画は!?全く知らなかったんだけど…猫好きの友達も絶対みたいだろうなとりあえず行こう」と思いながら煉獄さんの登場を待って頭の中は煉獄さんでいっぱいになった。その後もう一度鬼滅を見に行った際にも全く同じことを思って、そして数日が経っていた。 いつの間にか公開時期になっていて、そろそろ友人に会いた

          ロシャオヘイ戦記にとにかく心を奪われた話

          歪んだ思考を浴びた時

          他人にとっては緩い攻撃にみえても、こちらにとっては無数の銃弾を浴びたような気持ちになる時がある。今日は正にそんな日。身体に穴が空いた。ふとした瞬間の一発だったが、数時間後には無数に穴は増えていて、空いたまま塞がらず埋まらなくなってしまった。 最近かなり考えていたことがある。自分の認知が歪みまくっているという事について。ひねくれ小僧の様に振る舞う事が得意で、相手の意図しないところを反対側から持ってきて妄想し、八つ当たる。改めて最低だなと書いていて落ち込む。そう、最低と分かって

          歪んだ思考を浴びた時

          誰も彼も鐘を鳴らしてくれ

          欅坂46の映画を見た。 大人の役割ってなんだったんだろう?芸能人と一般人の差って?アーティストってなに? どれだけのものを彼女たちに背負わせて消費して、それを全て気がついているかの様な曲を提供し披露させ、まるでこの映画はフィクションの様に感じた。大人であろう私はフィクションであって欲しかったと思った。でも間違いなく、彼女達は、5年間もの間、懸命に切磋琢磨し続け生きていたんですよ。そんな事はファンの皆さんも、ニワカファンの私ですら承知しているんです。誰も彼も彼女に魅せられず

          誰も彼も鐘を鳴らしてくれ

          暇すぎた昼と一瞬で過ぎていく夜

          他者への関心がもたらすが故の無関心じみた態度をされたことに対して、気を取られ人生を無駄にしてはならない。 頭では理解しつつ、実際にそういった態度を取られると私は傷ついてしまうのだ。しかしそんな態度をとられる原因はこちらに起因するのではなく、あくまでも相手側にある。 勿論、数回自分に原因があるのではないかと己に問いただしながら、反省点があるのか探してみることは大切。 自分以外の人間の感情を知ることはまず難しい。そのためにコミュニケーションという手段があるのに、コミュニケー

          暇すぎた昼と一瞬で過ぎていく夜