誰も彼も鐘を鳴らしてくれ

欅坂46の映画を見た。

大人の役割ってなんだったんだろう?芸能人と一般人の差って?アーティストってなに?

どれだけのものを彼女たちに背負わせて消費して、それを全て気がついているかの様な曲を提供し披露させ、まるでこの映画はフィクションの様に感じた。大人であろう私はフィクションであって欲しかったと思った。でも間違いなく、彼女達は、5年間もの間、懸命に切磋琢磨し続け生きていたんですよ。そんな事はファンの皆さんも、ニワカファンの私ですら承知しているんです。誰も彼も彼女に魅せられずにはいられなかったんだろうな。

結局私もいち消費者として一つのアイドルグループの生き様に苦しい程に心を動かされてしまって、映画でボロボロ泣いたけど、あんな鬼のような歌詞書く?それを彼女たちに渡す?それを私は認めていいの?
欅坂の素晴らしいパフォーマンスによって魅せられた事は間違いない。だけどその裏にあった幼く脆い成長途中の彼女たちの物語を噛み締めてしまう。才能の前に一人一人の努力があり、真剣さを利用したストーリーを描き完成させては楽しんでしまったのか、あんなに苦しんでいた彼女達を見て、果たして認めて良いのかと自問自答する。

でも何もかも、実際には彼女達が選んで生きてきた結果なんだよね。例え他人から提供されたものでもただの人形の様に受け入れていた訳では無いよね。

彼女達が全くどう思ったのか知るよしもないけれど、ライブやテレビの前でパフォーマンスをしてくれてありがとう。

これから先、彼女たちの長い人生が輝かしいものであります様に。



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