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なんてことない呟き/或いは残すこともとい生きること

先週、かつて革命児と呼ばれた旅芝居の大御所座長(会長?)を観ました。
今週頭は「キャバレーの見学会」とか「銭湯博覧会」とか、
「昔の芝居小屋」とかに行く機会がありました。
そんな今週、旅芝居界で幾つかの訃報を訊き、
ちょっとおっきな電話を数件受けたりしました。
なんじゃかんじゃで、まだ脳が腫れたようにぼぉっとしている週末です。
昨日は仕事現場帰りに歩いていただけなのに犬に嚙まれそうになったり、
仕事帰りにぼーっと歩いててスマホを落とし液晶割れで修理行きとなったりしました。(また?!)
頭の中のわらわらが体をとおして出てしまっているのかもしれません。

人がなくなったり、場所がなくなったり、「元」とか「かつては」になってしまったり。
仕方のないことなのかもしれない。「生老病死」の考えじゃないですが。
が、いろんな偶然の重なりに、いろんなことを思わざるをえません。

例えばキャバレーも銭湯も古い芝居小屋も、(誰かその世界に足を踏み入れたことがない人の目や縁遠い人には)もう古いのかもしれない。時代に合っていないのかもしれない。
それに代わるものや時代に合ったものが出てきているから、今、こうなっているのかもしれない。
でも、ないと金銭的物質的にはもちろん、
精神的に生きていけない人が、私やあなたが知らなくても、きっとたくさん居る。
とは、近年、「大事な世界」が出来て、己にとってもそうなって、思ったこと。そしてそれらは、絶対に要る。

運よく訪れることが出来た芝居小屋は圧巻でした。
昔からいつも、こういった芝居小屋に訪れるたびに、
「小屋に何百年何千年棲みつく狐(おいなりさん(中島かずきの『OINARI』)、もしくは元「中座」の芝右衛門狸)になりたい」と真剣に願う私には、もう、本当に。
(新宿末広亭の2階も篠原演芸場の2階もマジで大好き(笑))
ここ、毎年、あの大スター、片岡〝らぶりん〟愛之助が公演してるのだそうです。ああ、生きてるんやなあ。
前日に訪れた十三のキャバレーは、最近、関ジャニのロケ地として中継されたそうです。
見学会にはジャニファンもいっぱい来ていました。同じショットを撮ったり、ぬいぐるみと記念撮影をしたり。きゃっきゃ、と。
なんか、いいな、生きてるな、生きるんな。なんて。





「皆が」「皆で」、残し、一緒に楽しみ大事にしていければな、そうあればいいな、ありたいな。と、思った、思いました、思います。
小童な私が「皆で」とか言うの、なんか、変だし、言葉がおかしくうまく言えていません、おかしくもどかしいですが。生き、生かし合えますように。
生き続け、息をし生き続けますように。
舞台と客席、ハコ小屋全体が、ずっと、熱と匂いで溢れますように。

例えば、「レトロ」とか「映え」で注目をあびるのはいい機会だけれど、
でもそれだけで終わらず(己も気をつけたい)。
さらに、そういう食いつき方でわーっとなったり、
そこばっかにフィーチャーされちゃうと、
そのせいで「しんどいな」ってなる人が出るかもしれない(出ないかもしれない)、ってことは思ったりしながら。
一方で、どんな世界でもそこに居ることが長くなるといつしか、
世界や対象物よりも「この世界に居るor好きな自分」にもなってもうて、きっとそれくらい「体の一部」、
でもそのせいで何か見えなくなったり気遣いが出来なくなったりは怖い危ない、ということもどっか頭に置いたりもしながら。(まさに「沼」って言葉はすごい)
って、どれもめちゃめちゃ難しいし己自身まだまだすぎるねんけど、
むかしの人あたらしい人、よく知る人知らない人、古い人さいきん知った人、皆が皆と皆で、生きますように、生きられ、生き続けますように。

……ああ、エッセーの最後、祈りすぎ(笑)
(と、いう「文章あるある」を最近どっかでみて爆笑しました)

1人の力ではなにもならないし、言葉や理論だけではなにもならない。
(かもしれない、のも大きいかもしれない)
し、まだまだどの分野でも、生きてきた諸先輩たちのそれらに向ける想いと比べたら、
私はまだまだてんで軽くずっとまだまだすぎる。
ヤキモキやなんやを(も)抱えながら、
私も1人間として、書き屋として、もっと、もっと、考えたい動きたい考える動く。
(むずかしいけれど)自意識や己のためにそれらを「利用」していないか、や、残すことや書くことが必ずしも正ではないということも自問自答しながら。
もう若くないしええ歳やから、ということも実感し(笑)、より、じたばたワタワタとなっている年末です。

キャバレー。銭湯。芝居小屋。ストリップ劇場。街の酒場。ひとつの新地がなくなった件。などなど。
あ、プロレスも、か?(熱い熱いジュニア&タッグリーグも後半戦!)などど。
いろんなことが重なったな続いたな、触れて考える機会があったな、で。
しかも大好きな大好きな大事な世界、
それらが本当に大事だ大好きだと実感痛感する先月を経ての、ここ最近で。
ちょっとつらつらと呟いて置いておきたくなりました。
日記にもならぬうだうだなつぶやきです。

昨日、仕事先のラジオ局に社会科見学の小学生らがわーっと来て、
レコード室で作業していた私は軍団と鉢合わせすることとなりました。
「宇宙戦艦ヤマトの歌かけてやー。好きやねん」
なぜ。なぜ今。小学生がヤマト?!
笑いながら台帳や検索の仕方を教え、CDを出し、あの曲をかけたら、
ちびっこたちはご機嫌で歌いながら下のテレビ局見学へと降りて行きました。
なんでヤマトなんかはわからんねやけど。
生きてるんやね。ヤマトも。令和に。そして、「これから」へ。ふふふ。

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大阪の物書き、
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/
大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中。
演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化も好きです。
現在、女2人の酒場巡りを連載中。
現在第10回(New!!) 



そして、あたらしい連載「Home」。皆の大事な場所についての文章です。こちらもぼちぼち進めます。


ふだんはラジオ番組の構成などに関わっています。
現在の主なものは、AMの懐メロリクエスト番組。(昭和1桁〜50年代歌謡)

旅芝居・大衆演劇関係では、各種ライティング業。
文、キャッチコピー、映像などの企画・構成、
各種文、台本、役者絡みの代筆から、DVDパッケージのキャッチコピーや文。あ、小道具の文とかも(笑)。
担当していたDVD付マガジンは休刊中。
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