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読書記録📕

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読んだ本の記録や感想
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2022年8月の記事一覧

📕『嫌いなら呼ぶなよ』綿矢りさ

綿矢りささんは芥川賞受賞作「蹴りたい背中」で知った。

物語の中で、人の思いや立場について、独特の文章で表現するのだけど、その例えや言葉まわしが秀逸で、読んでいてクスッとしてしまう。

この作品は、人間関係のこじれ感や、主人公の心の毒づいた感じが見事に表現されていて、綿矢さん全開!と感じさせるものがあってよかった。

綿矢さんの書き方、描く作品の世界観を既に知っている人にとっては、やはり痛快です!

📕『嫌われる勇気』

📕『嫌われる勇気』

前から知っていて、いつか読んでみたいと思っていた本。

この本は会話形式で展開されていくので、人の話を聞くかのように読み進めることができて、私とってはとっかかりやすかった。

もともと自分の結ぶ対人関係に不満をもつことはほぼなかったけれど、
この本を読むことで、自分が人との関わりの中でどんな思考をしていたのか、はっきりしたような気がして、すっきりした。

「なんとなく」や「感覚的」でいたことを言葉

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📕『信仰』

📕『信仰』

村田沙耶香さんの作品。
他にも、「コンビニ人間」や「殺人出産」を
読んだことがあるけれど、表現がすーっと入り込んでくるから、さくさく読める印象。

今回の『信仰』は、7月8日に起きた悲痛なニュースと、タイミングがバッチリになってしまっていて、虫を知らしたかのようだったな。
もっとも、書き下ろされたのは、出来事の前だけれども。

本の題名が「信仰」なだけあって、
どの話もそれに基いたテーマで物語が描

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📕『夢をかなえるゾウ1』

📕『夢をかなえるゾウ1』

定期的に活字に触れたくなる時期が来る。
読書感想文第一号は、「夢をかなえるゾウ1」

物語として話は進んでいくけれど、
最終的には自己啓発として落とし込んでくる感じが、読んでいて気持ちがいい。

「簡単だけど、ちょっとめんどくさい」という
絶妙なところの心理をついていて、
でもその〝ちょっと″で人は大きく変わるんだと
今一度自分を振り返るきっかけになる本。

そして何より、主人公とガネーシャのやり

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