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私の就活軸は愛犬

いきなり何言ってるねん。となりますが、22卒の私の就活軸を紹介します。


タイトル通り、1年前私が就活をしていた時、最重要の就活軸は「愛犬と過ごせるかどうか」でした。つまり、実家から通える会社かどうか。

それは、

◎勤務地が決定している職種や会社

◎実家から通える or   在来線数時間で週末帰省ができる距離での一人暮らし or    全国転勤型でも最初数年は確実に地元周辺勤務

◎完全週休2日制(休みの日は愛犬といたい)

が最重要の軸でした。それプラスで

◯興味のある業界/業種

◯基本給が20万前後 などもありました。

もちろん、面接で就活軸を聞かれた時は「地元に貢献したいから」とか(他忘れた)うまく伝えていましたが、企業探しの時は勤務地を限定していました。

なぜそこまで愛犬の存在にこだわるのか

就活時、愛犬は16歳と数ヶ月でした。かなりのシニア犬で、深夜の徘徊や夜鳴きは日常茶飯事。授業をうまくやりすごして、完全に老犬介護生活を送っていました。

彼は私が6歳の時からの弟です。精神的な支えになり、癒されて、その存在に救われて、色んなことを乗り越えてこれた分、姉として、飼い主として最期まで一緒にいることが恩返しだと思っていました。

一度しかない新卒での就職活動。
犬のために制限をかけるのはもったいない。

友人や先輩、大学や外部のキャリアアドバイザー、沢山の人にそう言われました。

「数年で最期が来るかもしれない。でも社会人生活は数十年続くよ」

「愛犬は自分のせいで可能性が狭まること、望んでないんじゃないの?」

いろんな声を聞き、正直何度も悩みましたが、最後まで軸が変わることはありませんでした。

あの子が何を望んでるかは知らない。私があの子といたいだけ。心の中でそう言い返していました。

自分の子どもやパートナーが余命数ヶ月〜数年の時、人事に転勤を告げられました。あなたは家族を残してキャリアを優先しますか?

と聞きたくなりました。

なんのために生きているのか

なんのために働くのか

答えは人それぞれだと思います。

私にとって、生きてこれた理由は愛犬がいたから。そして近い未来を生きる理由は「この子を看取るため」でした。1番大切な存在だからこそ、限りある今を大切にしたい。このこを看取ることが、この先の人生の糧になる。そう思い意思を変えず就活。

7月ごろに志望企業から内定をもらい、愛犬と過ごせる上に興味がある業種だったため、終活しました。


実は、今年の1月下旬、17歳5ヶ月で愛犬クーちゃんは亡くなりました。

見取り時の後悔も記事にしているので、興味がある方は読んでみてください。

「クーちゃんと過ごせるように」と就活をしたけど、その春からの生活にあの子はいません。

でも後悔はありません。

悩んで悩んでクーちゃんとの時間を選び、周りに色々言われても自分の意志を貫き通せた、この経験が今の糧になっています。

お見送り前の数ヶ月、今まで以上にひたすらべったり一緒に過ごし、沢山の感謝を伝えることができました。

もっと生きてほしかったけど、まだ生きていたら心配で仕事に集中できなかったかもしれない。

新しい生活に余裕がなくて構えなかったかもしれない。

一番大切な存在がいなくなって今も寂しさがあります。

でも、あの子が選んだ一番濃く長く一緒にいれる最後のタイミングが、1月末だったのかな。と思ったりもします。

就活中の皆さんへ

後悔だけはしないでください。

誰に何を言われても、自分が大切にしたいものがあるなら守り抜いてください。

人生どうにでもなります。

奇妙な就活軸が、誰かの参考になれば嬉しいです。


2024年6月追記。
22卒で新社会人になり、いろいろありましたが、新卒で選んだ会社は大正解でした。2年働いて3年目の春に退職、今月からアメリカで働いています。

オペア留学という制度で、住み込みで現地の子どものお世話をしています。あの時の選択は正しかった。今でもそう思っています。

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