PCRすり抜ける新変異株?フランスで
PCR検査をすり抜ける「変異株」がフランスで出現しているようです。
可能性は大きく2つです。
可能性1:PCR検査のプライマー部分が変異した可能性
PCR検査のDNA断片の配列を変えて検査しないと陽性にならないタイプです。
従来型も残っているため、少なくとも2種類のPCR検査か、従来型も変異株も両方増幅出来る新しい配列(新しいプライマー)を見つけた新しいPCR検査でないと、感染しているかどうかの正しい判定が出来なくなります。
可能性2:咽頭などではあまり増殖しないが、肺でどんどん増殖する変異株
こちらは検査自体は同じで良いのですが、「肺を洗った水」を取り出して検査をしなくてはならなくなります。簡単に検査を行うことは出来ず、「気管支鏡」という検査をしなくてはならなくなります。多くの人にこの検査を行うのは現実的ではありません。
どちらの可能性でも、新しい検査体制が確立するまでの期間は一大事です。
何しろ感染しているのか判別出来ないのですから、パニックに近いでしょう。新しい方法が確立するまでは、感染の有無判定が非常に難しいことになるからです。
この報告が「単なる検査の手技的ミス」ではなく本当に変異による性質の変化を起こしているのなら、オリンピックは即中止ですね。感染の有無を全く検査出来ない感染症になってしまうからです。
水際対策が不十分な日本はこの変異株ウイルスがすぐ入国して来て再びパニックになるでしょう。
遺伝子解析を含めて、詳細な情報が出てくるのを注意深く待つ必要があるでしょう。
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