K-01　もりのふるぎやさん：雑木林のできごと

カマキリの抜け殻み～つけた！

『アレレ　これは何だろう　小さいけどカマキリかな・・・ああカマキリの抜け殻だ。』
『お兄ちゃん　見せて　見せて！』
確かにそれはカマキリの抜け殻です。こんもりした雑草の葉の上にありました。
『カッコいいな　頭からしっぽまで完全な形してるよ。』

これはマークンとナーチャンが家の近くのグラウンドに遊びに来た時のでき事でした。
二人は最近隣町からこの街に引っ越してきたばかりです。マークンは小学校三年生　ナーチャンは幼稚園の年長さんです。慣れ親しんだ学校や幼稚園や仲良しの友達に別れを告げて見知らむ町での生活が始まりました。夏休みもそろそろ終わろうとしているそんな時の事です。

　二人は近くのグラウンドまで探検に来たのでした。グラウンド横にちょっとした雑木林があります。クヌギやコナラ　クリ　カエデや　色々な木が心地よい木陰を作っています。その抜け殻を見つけたのはその探検の最中でした。
　そして二人がその小さな抜け殻に触れた瞬間・・・
あっという間に二人の身体はちっちゃくなってしまい　気がついた時には全く見知らぬお店の前に立っていました。