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K-16 え~ カミキリムシの幼虫はおいしいって?!

見つけたよ カミキリムシ!チャームポイントは長い触覚

『この長い触覚が何と言ってもチャームポイントだと思うんだよね。』
触覚をこれ見よがしに これ以上ないくらい誇らしげに振りながらやってきました。
『触覚の品評会があれば一等かもね。』
アゲハにそう言われてカミキリムシは満面の笑みを浮かべました。
『特技は何かあるの?』
ハエに聞かれて待ってましたとばかりに答えます。
『顎の力が半端ないんだよ。固い木の皮でもかじっちゃうからね。鋭いだけじゃないよ のこぎりみたいになってるんだから。幼虫が暮らすのは枯れ木だったり生の木だったり色々。生の木で暮らす幼虫は木を枯らしちゃうから人間からは嫌われているんだ。』
『何かで聞いたことがあるよ。カミキリムシの幼虫はおいしいとか・・・本当なのかな。』
トノサマバッタにそう聞かれたカミキリムシはしばらくブルブル震えていました。
『怖い話だけど そうらしいんだよ。特に日本最大サイズのシロスジカミキリの幼虫がね。生のクリの木を棲み処にしたりするから味がナッツみたいでおいしい・・・って言われている。それに足が退化しちゃってるから身体がプリプリしているみたいで・・・・』
コオロギが同情するように言いました。
『元気だしてよ 別に君が食べられちゃうわけじゃないんだからさ。』
『そっ そう・・・そうなんだけどね・・・』



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