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全日本プロレス記事まとめ

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全日本プロレス記事のまとめです #プロレス #全日本プロレス #ajpw
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#宮原健斗

5.29全日本プロレス三冠戦安齊勇馬vs宮原健斗〜約束を守る者達〜

5.29全日本プロレス三冠戦安齊勇馬vs宮原健斗〜約束を守る者達〜

「勝ったけどこれで(宮原健斗を)超えられたとは思えない」。この日の三冠戦で初防衛を果たした王者安齊勇馬が最初にリング上で発した言葉。堂々とした試合で成長を見せつけた上での勝利であり、喜びを爆発させて。更には「俺がイチバンだ!」と言っても許される状況でした。しかし彼はそれをせず。ある意味で本心に近い言葉を発しました。尊大な態度は取らない。足りないことを認めた上で等身大の言葉を発する。そんな彼だからこ

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5.6全日本プロレス〜熱狂は続くよどこまでも

5.6全日本プロレス〜熱狂は続くよどこまでも

「ATの裏番組として意地を見せろ!」。開始前にそんなふうに思っていたぼくの頭を鈍器でぶん殴ったような大会。それが5.6全日本プロレス後楽園ホール大会でした。

この日は日本武道館で日本プロレスリング連盟主催のAll Togetherが行われました。全日本プロレスも連盟には加盟していますが、CC2024の日程とかぶるため。今回は選手が参加することはありませんでした。

そうした状況があったことで「大

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2.25全日本プロレス京都大会〜論理を破壊する暴力

2.25全日本プロレス京都大会〜論理を破壊する暴力

欧州サッカーの最高峰であるCL。そこで様々なクラブを指揮し、常に高いレベルで安定した成績を残しているのがジョゼップ・グアルディオラです。グアルディオラといえば現代サッカーのベースと言われる5レーン理論を確立するなど、いわゆる戦術家としてのイメージが強いです。5レーン理論についての細かい解説はここでは省きますが、ざっくりえ言えば「今まで選手が感覚で行っていたプレーを言語化することによって再現性を高め

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12.31三冠戦 中嶋勝彦VS宮原健斗〜闘魂?王道?その先にあるのモノは?

12.31三冠戦 中嶋勝彦VS宮原健斗〜闘魂?王道?その先にあるのモノは?

いやーめっちゃ悔しいですねー。まさか宮原健斗が中嶋勝彦に敗戦とは…。この日の中嶋勝彦はたしかに強かったです。これまでの打撃メインのスタイルを微妙にマイナーチェンジしての宮原の右腕を徹底して攻める。腕攻め自体が最初から意図されたモノかはわかりませんが、試合中盤に宮原の腕をハイキックで狙撃した以降は徹底しての腕攻め。最終的にノーザンライトボムからのアームロックで宮原からギブアップを奪いますが、それ以外

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12.6全日本プロレス世界最強タッグ〜田村男児の覚悟と大森北斗の絶叫

12.6全日本プロレス世界最強タッグ〜田村男児の覚悟と大森北斗の絶叫

行ってきましたよー。12.6全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦(以下最強タッグ)。この日は最終戦のため2023年の最強タッグ優勝が決まる大会でした。それと同時に今年も同時に開催していたJr. BATTLE OF GLORYの優勝決定戦もとり行われました。この日の会場は「超満員」には至らずも、「満員御礼」。前回同様平日開催でしたが連続満員。個人的には近年で最も全日本プロレスに勢いがあった20

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11.5三冠戦 青柳優馬VS中嶋勝彦〜殺気と狂気という新たな価値観

11.5三冠戦 青柳優馬VS中嶋勝彦〜殺気と狂気という新たな価値観

10.21の後楽園ホール大会で挑戦者宮原健斗を退けて王者としての己の姿をプロレス界に見せつけた青柳優馬。その青柳優馬に挑戦への挑戦を宣言したのは中嶋勝彦。プロレスリング・ノアを9月をもって退団し、10月の試合を最後に方舟に別れを告げた中嶋の次の標的は三冠ベルトでした。決戦の地は11/.5札幌大会。札幌大会は昼夜興行であり王者青柳優馬はダブルヘッダー。6日で7連戦の最後というハードスケジュールでした

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10.21三冠戦 青柳優馬VS宮原健斗〜二人の9年と空色デイズ

10.21三冠戦 青柳優馬VS宮原健斗〜二人の9年と空色デイズ

三冠王者青柳優馬と挑戦者宮原健斗。このワードだけでも「とうとうその時がきたか」と全日本プロレスファンに思わせるものです。9年前に青柳のデビュー戦の相手を務めたのが他ならぬ宮原。その場所は奇しくも今回と同じ後楽園ホール。9年後に両者が全日本プロレスの至宝を賭けて相まみえる。それも「王者青柳に宮原が挑戦者として立ち向かう」。さらには全日本プロレスの旗揚げ記念日のメインイベント。新時代の旗手と現在のスー

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9.8全日本プロレス代々木大会レビュー〜台風に勝利した若手の輝き~

9.8全日本プロレス代々木大会レビュー〜台風に勝利した若手の輝き~

さてさて行ってきました。全日本プロレス9.8代々木大会。珍しくプレビューも書いたので、生観戦したからこそレビューも書くことにしました。プレビューはこちらより。

全体的にとても面白い大会だったので語ることは多くなりそうですが、ここではプレビューで書いた3試合についてとりあげたいと思います。

1.第5試合 諏訪魔&佐藤光留&田村男児VS秋山準&高木三四郎&岡田佑介

いやーこれは素晴らしかった。ち

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9.8全日本プロレス代々木大会プレビュー~全日は強いんだ!台風なんかに負けないんだ!~

9.8全日本プロレス代々木大会プレビュー~全日は強いんだ!台風なんかに負けないんだ!~

9.3長岡大会での余韻まだ残る状況ですが、今週金曜日(9.8)には全日本プロレスの代々木第二体育館大会が開催されます。土日祝ではなく金曜日とはいえ平日開催。さらには全日本プロレスのタイトルを賭けた試合はゼロ(GLEATのタッグタイトルであるG-INFINITYの選手権試合は有)。現状の全日本プロレスにとって代々木第二体育館というの箱は大箱であり、ビッグマッチとして使う会場ではあります。そこで自団体

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全日本プロレスの持つ空気とその熱量〜正解と好きの違い〜

全日本プロレスの持つ空気とその熱量〜正解と好きの違い〜

※この記事ははやしげという一人の全日本プロレスファンのものであり、ファンの総意でもなんでもありません。なのでこの記事の内容をもとに他の方を殴ることはおやめください。

さて外敵の侵攻に揺れる23年の全日本プロレス。その状況についてSNS上では様々な意見が出ています。その中なは「旧来の全日ファンと新規の全日ファンの意見の相違」もありました。旧来とは異なる流れになりつつある全日を是とするか?否とするか

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ローペースであるという武器〜全日本プロレスの魅力〜変わること変わらないこと

ローペースであるという武器〜全日本プロレスの魅力〜変わること変わらないこと

あなたは全日本プロレスという言葉からどんなイメージを持ちますか?「王道」「老舗」「保守的」。おそらくそうしたイメージを持つ人が多いでしょう。そしてネガティブに捉えれば「変化が遅い」といった意見もあるかもしれません。

エンタメの選択肢が無数に増えた現代社会において、それらの中から選ばれる存在になるには?常に話題を提供する必要があります。話題を作る→多くの人に伝える→消費させる→新たな話題を作る。サ

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武藤敬司引退試合〜side of ajpw 再会と邂逅 普段着で暴れた3匹の怪物達〜

武藤敬司引退試合〜side of ajpw 再会と邂逅 普段着で暴れた3匹の怪物達〜

さて前回はノアサイドの視点に立って2.21武藤敬司引退興行について語りました。今回は全日本プロレスサイドの視点でのお話です。ノアと全日本の対抗戦として組まれたこの試合。全日本は宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬。対するノアは金剛から中嶋勝彦、拳王、征矢学。かつて健介Officeで先輩後輩の間柄であった中嶋と宮原の禁断の再会。さらに諏訪魔と拳王の邂逅。私の中で注目ポイントが多く、とても楽しみなカードでした。

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2.4三冠戦〜依然として高い宮原健斗の壁、されど潮目は確実に変化している

2.4三冠戦〜依然として高い宮原健斗の壁、されど潮目は確実に変化している

さて。ようやく仕事もきりがよくなってきたので、全日本プロレス2.4三冠戦(宮原健斗vs青柳優馬)についてお話したいと思います。

2.4八王子大会は大仁田厚による電流爆破マッチが開催(それもアジアタッグをかけて)。という部分で論争がおきていました。「今の全日本に電流爆破マッチ(それもアジアタッグ戦で)が必要なのか?」。そんな声も多かったですし、「メインの三冠戦が大仁田の毒に染まるのか?」といった危

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1.3三冠戦〜宮原健斗と野村卓矢の316日目へ〜

1.3三冠戦〜宮原健斗と野村卓矢の316日目へ〜

私は今年ひっそりと「面倒くさいことは言わない」と目標を立てましたが、もう一つ密かに立てた目標があります。それは「三冠戦全部書く」。昨年も1/3くらいは書いてた気はしますが、今年は全部書くを目標にして更新できればと考えています。

早速2023年1回目の三冠戦です。今回のカードは王者宮原健斗VS挑戦者野村卓矢。両者はタッグパートナー。そして2022年の世界最強タッグ決定リーグ戦を制し。さらに2023

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