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ベランダビオトープを楽しむ③

里山の湿地帯に憧れ、コロナ禍に始めたマンションベランダでの2つのコンテナビオトープ。2年が経った今も、優秀な管理人(次男 中3 生物部在籍の超魚オタク)のお陰で健在です。

外来種を決して入れない、というルールを厳守し、自分で採取した生き物しか入居できないビオトープ。一度、特定外来種の法律が変わる前にパパさんがミドリガメを入れよう、と言った時は本気で断固拒否していました。陰で何日も憤慨している姿に、生き物への真摯な愛を感じて母ちゃんは頼もしく感じました。

さてさて、2年前に始めた頃は、まだこんなに初々しい様子でした。

この夏は何回か干上がりそうになりましたが、次男と私が交代で水を足したので、魚達も煮干しのようにならずに済みました。
(昨年は干上がり、悲しいことに煮干しみたいな姿で星になっていました。ごめんなさい。)

西日がカンカン照りになる東京のベランダで小さな命を守るには、100均の簾が必需品です。

簾で日陰を演出
簾の下

砂利で高低差を作り、園芸用のプラスチックで植物の根をを守っています。春には菖蒲も美しく咲きました。

菖蒲

次男こだわりのビオトープに、今年で3年連続大学受験生を抱える母ちゃんはどれだけ癒されていることでしょう。
本当はリアルに里山に湿地帯を作り、環境保全しながら淡水魚の調査をしたい次男。将来、秋田の里山の保全を母ちゃんとしたい、なんて言わないかなあ。今は反抗期真っ盛りで、余計なことを言おうものならピシャッと切り捨てられるので、黙って見守る日々。
肝心なビオトープにいる魚の種類も、どうせ言っても忘れるから、と教えてもらえずにいます。多分、モツゴとかかなあと思いながらチラ見している母ちゃんです。

ベランダビオトープはハードルが高そうですが、決して難しいものではありません。大雑把な我が家でもできるので、小さなお子さんのいるお宅や忙しい方でも大丈夫です。
風情があって、春夏秋冬楽しめます。

小型の睡蓮鉢を使ったビオトープ、コンテナを使ったビオトープがあります。一軒家ならコンテナを埋めるビオトープもできます。

数ヶ月前に、素晴らしい本に出会いました。
「自宅で湿地帯ビオトープ!」中島淳 著
家に帰ったら湿地帯のある暮らしをしたい人に向けて制作された、生物の保全対策の研究者が書いた分かりやすい本です。

「映像研には手を出すな!」の作者、漫画家の大童澄瞳さんが絵を描いているので、子どもも楽しめます。この方もビオトープが大好きだそうです。

湿地帯が身近になることで、自然に地球を思いやるようになります。

という著者の言葉に強く共感を覚えました。
紛争や争いの耐えない不確かな時代に、本当に大切なのは、今生きている環境を守り後世に残すことなんじゃないか、と常々感じます。人間の知恵を悪い方に使っては勿体ない、地球を守るために使わないと。

母ちゃんにできることは限られますが、命を大事に慈しむ背中はガッツリ見せて行こうと思います。





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