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明日、あるいは昨日を見つめる島


地球にはたくさんの約束がありますね。
考えたことはありますか?

私達の思う規則正しさ、
太陽へ挨拶する朝。

緯度や経度、暖かな赤道。
太陽の頬を撫でる氷の大地。
月の力で波打つ広大な海。
私達の時間、仕切りたがりの日付変更線。

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ダイオミード諸島の島と島の間には、
日付変更線が通っています。

一方の島からは、明日を
一方の島からは、昨日を
見つめる事ができるのです。

同じ空間を流れている時間を
私達人間の約束は、
小さく区切って使う事にしたのです。

私達の約束が生んだ小さな不思議の1つです。

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道に迷った時、過去の自分に
答えを求める事がありますか?

それは、適量ならば
とても良い薬となります。

過去は大切です、未来を生きる
足掛かりや命綱になります。

でも、縋りすぎてはいけませんよ。
過去の私達が全ての答えを
持っている訳ではありません。

それどころか過去と現在の
一貫性なんて物は
存在しないに等しいのです。

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あなたが昨日、あるいは
3年前のあなたの瞳を、覗き込んだ時
違和感を感じるでしょうか?

過去のある日、例えば
頬杖をついたいつかの
窓辺の景色まで遡ったとして

その景色がちっとも美しく
感じられなかったら?

大切で仕方なっかた小箱が
ただの塵に思えたら?

共に眠った本たちが
その輝きを失っていたら?

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それはあなたが歩みを止めなかった証です。
悪いことではありません。
嘆く必要も、過去を愛せない自分を
責める必要もありません。

人も大地も木も海も変わります。
同じ瞬間などありはしません。

私を私たらしめるものは、
少しずつ変わりゆき、
それは自然な事なのです。

私らしさは、その道すがらに
拾い集めたお気に入りの石ころ。
歩けば歩くほどそれは増えて
私達の輝きは増してゆくでしょう。

過去を丁寧に磨きすぎない事、
美しく飾りすぎない事。
重たくて仕方のない宝石の様に
なってしまいますからね。

私は、いくつか重たすぎる宝石を持っています。

もう既に、私の様に抱えてしまっている人は
あまり近づき過ぎない事です。
(そこまで悪さはしませんが厄介なものなので。)

1つの道が、正しく通じる
過去なんてありはしません。
それは、あなたの足かせになんて
なれはしないのです。

過去を上手に愛して。

お節介だとは思いますが、
どうか、変わる事を
恐れないで下さいね。

簡単で大切なことなのに
私はいつも忘れてしまうのです。













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