中野商店街の彼。

その日は午後からだった。

それでも、それだったからか、二度寝からの寝坊により遅刻。

そしたら、彼も寝坊したみたいで、待ち合わせを１時間ばかり遅らせることに。



５時。商店街の入り口で待ち合わせ。

ふたりで有名なソフトクリームたべた。

私はキャラメル味。彼はラムネ味。

「ラムネ味はここでしか食べられないから」って言ってたけど、
結構どこでも売ってるよね、ラムネ味。


商店街をぐるぐるまわった。

最後のほうに、
「今日一日であなたはモダンなものが好きだということがわかった」って言われた。
そう、私はモダンなものが好き。



お酒を飲みたいからって、飲み放題があるメイド喫茶に入った。

彼はちょっと馴れていた。

私は落ち着かなかった。

メイドさんも、大変だなとおもった。
メイドさんに彼氏はいなくて、アイドル一筋だと言っていたけれど、
それは本当だろうか。
メイドさん、とっても可愛かった。



夜ご飯は焼き肉を食べた。

初めて会った日に、焼き肉を食べるなんてはじめてだと言っていた。

確かに、そうかも。私も、はじめてだ。
だって焼き肉食べたかったんだもん。

彼は豚足が好きらしく、生まれてはじめて豚の足なるものを食してみた。
酢みそでいただくらしい。

うん、大丈夫、ぷるぷるしていて美味しい。
私はすき。
たくさん食べた。お腹いっぱい。


お互いの恋愛の話もした。
私の元彼と歳が一緒なのって話したら

「だから、俺のこと好きなの？」って。

だから私は「そうかも」って。

「恋愛はしてるの？」と聞いてみた。

「野暮だね」と返された。

そうね、野暮だったね、私もなんで聞いたのか分からない。

別に期待していたわけでもないけど、遊び心で聞いてしまった。
たぶん、いま傷ついても平気ですよ、と心のなかで決めたからだと思う。



焼き肉屋の後はなぜかカラオケに行った。
私は行く気なかったのに、帰る気だったのに。

カラオケでジンジャーハイボールを何杯か飲んだ。

帰りは階段でこけた。今でも左脚が痛い。
私はだいぶ酔っていた。





帰りは家の前まで送って行ってくれた。
手を繋いで朝方の道を帰るのはなんだか新鮮だった。

途中、シェアメイトの１人と遭遇した。まあ私は別に気にしない。

「歩くの疲れた？」
「ううん、このまま走って行きたいくらい」
「走ったらすぐ着くよ」

そんな会話をしながら歩いていた。
家の前についたとき

「大切にしたい」
「すきだよ」

なんて言われた。
ほんとかな、よくわからない。

それを聞いていたのか分からないけど、
別れた後、隣の家の工事をしている若い大工さんと目があった。

翌日、彼から連絡があった。
携帯の番号とメールアドレスとラインのIDが送られてきた。

「２月２日に会いたい」

それだけのメッセージで、彼との連絡は途絶えた。


今までほぼ毎日連絡をとっていたから、なんだか不安だ。


やっぱりよくわからない。


夢うつつの思いで待っていようかな。