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#2012年
【読書感想】「シンメトリー」 誉田哲也
読了日:2012/5/22
女刑事姫川玲子シリーズ第三段。
短編集で全7編から構成。
7編の並びとタイトルがシンメトリー(左右対称)。
ネタバレになるのはよくないのでストーリーはざっくりと。
①東京・・・玲子が25歳で若手の頃の話
②過ぎた正義・・・正義感ある元警官の話
③右では殴らない・・・変死体と女子高生の話。オチが「右では殴らない」(笑)
④シンメトリー・・・左右対称であることに執着す
【読書感想】「ソウルケイジ」誉田哲也
読了日:2012/5/17
女刑事姫川玲子シリーズ第二段。
河川敷の放置車両から人の手首が見つかる。
殺害されたと見られる人の関係者とその人たちの過去を調べながら犯人を探っていくストーリー。
前作のストロベリーナイトは猟奇殺人で一部描写がかなりグロかったけど、これは割とマイルド仕上げ。
全体的に親子愛とか家族とかそっちより。
中盤、関係者の過去と、それぞれのつながりが見えてくるあたりからがす
【読書感想】「ストロベリーナイト」誉田哲也
読了日:2012/3/30
会社の人たちのあいだで、ドラマ(主演:竹内結子)が面白いと評判になっていた。
結局、見ることなくドラマは終了したけど、今、小説を読み終わり、ドラマを見てなかったことを後悔。
小説としてはかなりすごいと思うし、当たりだったけど、一部描写がグロい。
そして、犯人の背景がつらい。
続編はそこまでグロくないらしいし、これは確実に続編買っちゃいそう。できる若い女刑事っていう
【読書感想】「百鬼徒然袋 雨」「百鬼徒然袋 風」京極夏彦
読了日:2012/3/8
「邪魅の雫」を読んで京極夏彦を読み返したくなり、以前読んだ2冊で復習。
京極堂シリーズと同じキャラがでてくるけど、こちらは榎木津が主役。
主役がエノさんなので楽しい。
エノさん大好き。
昔のシリーズを全然覚えてないので、しばらく復習をしようかな。
【読書感想】「邪魅の雫」京極夏彦
読了日:2012/2/27
京極堂シリーズ。
同じ毒物で関係なさそうな人がどんどん殺されていく事件と、探偵エノさんの縁談が破談になってしまう件の調査が絡んだ話。
視点が変わるし、関係性が複雑で、読みながら相関図作ってしまった(笑)
結局、途中段階じゃつかみきれないし、複雑すぎてあきらめたけど…。
最後にいつも通り、京極堂がキレイにまとめてくれた。
語りはじめにまた「物語」だの「伝説」だのうん
【読書感想】「どちらかが彼女を殺した」東野圭吾
読了日:2012/2/14
加賀恭一郎シリーズ第3弾。
東京で働くOLがアパートの一室で死亡。たった1人の身内である兄(愛知県警)が死体を発見。
状況から他殺であると気付き、自らの手で復讐するために独自の調査を始める。それを追う加賀刑事…。
最後まで読んでも犯人がわからない&ヒントになる袋とじ付きの小説。
話に聞いていたので、推理してみようとじっくり読んだけど、ただ読んだだけではわからず。。
【読書感想】「ジェネラルルージュの伝説」海堂尊
読了日:2012/2/10
チームバチスタシリーズ「ジェネラルルージュの凱旋」のサイドストーリー3作と、海堂尊の人生年表や著書紹介などが詰まった特別編。
サイドストーリーは、
速水が新人医師でジェネラルルージュになったときの話、
「ジェネラルルージュの凱旋」のストーリー中に起きた事故の時の、三船事務長と被害にあった家族の話、
最後が速水がいなくなったあとの佐藤ちゃんの話。どれも面白かった。
【読書感想】「イノセントゲリラの祝祭」海堂尊
読了日:2012/2/8
チームバチスタシリーズ。
田口君が白鳥に招聘されて、厚労省の会議にでることになり、そこでのやり取りがメイン。
私は国の仕組みにも、官僚の思惑にも、医者の現状にも、法律にも疎いので、色々な立場の人の意図を理解するのが大変でした。
このシリーズは、後半に激しい議論の場面があるんだけど、今回もやっぱりあって、それが気持ちよい。
テレビドラマにも映画にもなってるシリーズだけ
【読書感想】「チヨコ」 宮部みゆき
読了日:2012/2/2
短編集で5話。
それぞれが短いけど、読後感がさまざま。
さすが宮部さん。
ストーリーに少しずつ幽霊とか不思議なこととかが含まれています。
私のお気に入りは、
本のタイトルにもなった「チヨ子」と
宮部さんの直木賞受賞第1作目の「いしまくら」。
最後、ちょっと長めの「聖痕」は、好き嫌いわかれるけど、とりあえずインパクトはある。
ちょっとイッっちゃってる感じの話(笑)。
【読書感想】「卒業」 東野圭吾
読了日:2012/1/27
刑事加賀恭一郎シリーズの第一作目。
本作は、加賀の大学生時代の話。
卒業を控えた大学四年に、一緒につるんでいた仲間の女子が手首を切って死んでしまう。自殺か他殺か判然としないなか、また事件が起きる。
というストーリー。
ドラマ「新参者」で阿部寛が加賀役だというのを知っているので、小説の加賀の脳内イメージが阿部寛だった。
読んでる間、ずっと阿部寛が頭の中をうろうろして
【読書感想】「風の墓碑銘」乃南アサ
読了日:2012/1/24
女刑事音道貴子シリーズ。
乃南アサのこのシリーズ、好き。
音道と滝沢のコンビが復活し、白骨死体と老人撲殺事件を追うストーリー。
お互いに憎たらしいと思ってるのに、どんどん名コンビになってるのが素敵。
内容は、軽くはないけどあとに引きずるほど重くもないので、ちょうどよい。
ワタクシ的名言「心の闇。マスコミの好きな言葉だ。だが、誰からも簡単に眺めることの出来る、明るい
【読書感想】「魔王」 伊坂幸太郎
読了日:2012/1/20
「魔王」は安藤(兄)が不思議な能力に目覚めて、注目若手議員の犬養に戦いを挑む話。
第二部の「呼吸」は、五年後、安藤(弟)が自分の不思議な能力に気付いて、自分のあり方を考える話。
この話のあと、「モダンタイムス」に繋がる流れ。
「モダンタイムズ」の登場人物と繋がりがあるので、「あ!これは!」とか思うとこ多数。作品同士がつながってるとなんだかうれしい。
魔王は安藤兄
【読書感想】「ルー=ガルー2 インクブス×スクブス」 京極夏彦
読了日:2012/1/12
ルー=ガルー作品の続編。前作が面白かったので即買い。
今回は、前作で殺されかけた律子と雛子が主軸となる話。
カウンセラー不破さんの語りと、葉月の語りが減ったぶん、理屈っぽさが3割減。
京極作品の理屈っぽさが苦手な人にも読みやすい気がする。
このシリーズ、京極堂シリーズのキャラ設定と重複する部分が多々ある。
京極堂みたいな冷静な人もいれば、関口みたいなフワフワしたヤ
「ルー=ガルー 忌避すべき狼」 京極夏彦
読了日:2012/1/12
京極夏彦作品は大概読んでるけど、近未来の話は初。
価値観、社会の仕組みが、今とは大きく違う近未来。
少女連続殺人が起きて、それに巻き込まれていく少女たちと大人たち。
相変わらず、登場人物全員が理屈っぽい。
登場人物に天才少女がでてくるけど、それ以外の14歳も、あれだけ論理的に話が出来るならみんな天才だと思う。
とはいえ、この理屈っぽさが京極作品の面白さでもある。