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【読書感想】「邪魅の雫」京極夏彦

読了日:2012/2/27

京極堂シリーズ。
同じ毒物で関係なさそうな人がどんどん殺されていく事件と、探偵エノさんの縁談が破談になってしまう件の調査が絡んだ話。

視点が変わるし、関係性が複雑で、読みながら相関図作ってしまった(笑)
結局、途中段階じゃつかみきれないし、複雑すぎてあきらめたけど…。

最後にいつも通り、京極堂がキレイにまとめてくれた。
語りはじめにまた「物語」だの「伝説」だのうんちくが続くんだけど、そのうんちくを踏まえた謎解きと、話の中で視点が変わる手法が、ちゃんと「彼らの物語」になってて、すごくうまい。

ちょくちょく「箱根の事件」とか「伊豆の事件」とか過去の話や人物がでてきたけど、昔の話を全然覚えてなかった。。
ざっくりとした内容は覚えてるけど肝心の犯人が誰か忘れちゃってたり。
残念すぎるね、私のアタマ。


最後がなんとも切なくて哀しい。

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