見出し画像

【読書感想】「ソウルケイジ」誉田哲也

読了日:2012/5/17

女刑事姫川玲子シリーズ第二段。
河川敷の放置車両から人の手首が見つかる。
殺害されたと見られる人の関係者とその人たちの過去を調べながら犯人を探っていくストーリー。

前作のストロベリーナイトは猟奇殺人で一部描写がかなりグロかったけど、これは割とマイルド仕上げ。
全体的に親子愛とか家族とかそっちより。

中盤、関係者の過去と、それぞれのつながりが見えてくるあたりからがすごい。それぞれの置かれた状況がなんとも悲しくて切なくて、かなり引き込まれた。
電車のなかで泣きそうになってしまった。

作品中にでてくるチンピラみたいなやつが本当に憎たらしい。
私自身は、今のところ経済的に安定しているし、裏社会に足を踏み入れたことがないので、こんなバカを見たことはない。
でも、接する機会や場所がないだけで、ホントにいるんだろうな、こういうヤツ。。
あー憎たらしい。

玲子さんと菊田の恋の行方とか、玲子さんと日下さんのバトル(玲子の一人相撲だけど)も良かった。
日下さんフツーにいい人で好き。

ワタクシ的名セリフ

「子供は見ていないようでいて、親の姿をじっと見ているものだ。やはり子供に言い訳できないような見せたくないような行いは、子がその場にいるいないに拘わらず、すべきではないだろうな。子供を真っ直ぐ育てたいなら自分が真っ直ぐ生きるべきだし、子供に自立した生き方をさせたかったらまず自分が自立した姿を示すべきだろう。」

日下さん、ステキ。
ドラマでは遠藤憲一だったらしい❤

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?