量子怪盗(著:ハンヌ・ライアニエミ)【読書紹介から量子トンネル効果により読を奪った「それいったらなんでもありじゃないっすか」】
遠未来のSF。
近未来ってのは良く見かけますが、
遠未来のSFってのが代わりに少なくなりました。
人類の技術が魔法みたいに進歩して、
色んな事が可能になった世界。
ほぼファンタジー。
そういうスペースオペラ的世界は逆に少なくなりました。
なんでもありすぎて、リアリティが欠落したからです。
スペースオペラ系の作品は、
純粋に宇宙世界を楽しむカテゴリの作品以外は、見かけなくなりました。
しかし、ないわけじゃない。
人類が太陽系に広く進出して時代。
量子力学をフルに使った世界観で、
現代からすると魔法みたいな科学力ですが、まだかろうじて制約は見えます。
超技術すぎてついていくの大変。
ああ、なるなる的な知ってるテクノロジーがあんまりない。
そんな世界で、アルセーヌルパンみたいな大怪盗に宇宙的大活躍をしてもらう本作がこちら。
量子怪盗、ジャン・ル・フランブール。
探偵イシドール。
怪盗と探偵の戦い。うーん、アルセーヌ。
ルパンと言えば、変装。
なので仕事においては、次から次へと化けます。
まあ相棒的な女の子に助けてもらったりします。
なんでもありすぎてとっつきにくい感がしました。やはり。
量子力学を使うと、なんでもありになっちゃうんだよな。
でもまあ、ルパン系だから、かろうじて地に足がついている感じ。
人によると、ネトゲ世界がリアルを侵食したラノベとして読める。
という意見もあるようですが。
ところでフランスって、何気にSFが多いらしくて、
英米、日本とならんでSF三大大国らしいとか。
そういえば、マンガ文化の御三家も米仏日ですが。
相性が良いのでしょうか?
ただ英米SFと違い、
フランスSFは本邦で紹介されることが少ないという特徴があります。
もう手が回らないよ。
内容はというと、
量子的忘却に遭ってしまい、いまいち深い内容が思い出せません。
そういう作品です。
さすが量子力学。
続編アリらしいですが、翻訳されてるかどうかがまず問題。
キャプテンフューチャー的世界を最新知見でリビルドしてフランス古典オマージュした。そんな感じ。
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