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ステルス(2005年)【仲間は決して見捨てないっ「しかし映画紹介がまだです」同時にやるんだっ「その結果、爆死」】

アメリカで大コケした戦闘機映画。
ハリウッドは戦闘機もの映画をなぜかやらない。
苦い経験がいくつもあるかららしいが、
これがそのひとつ。
大枚をかけて、CGを作りこんだものの、興行成績はさっぱり。

トップガンシリーズを除いて戦闘機ものはヒットしないという経験則を学んでしまったらしい。
まあ戦闘機って基地に戻らないといけないから、ドラマが作りにくいというのはあるかもしれない。
空母だったら基地ごと移動するから、まだドラマ作れるんだが。

主人公のSF戦闘機は、AI搭載の、まあ空飛ぶナイトライダーみたいなやつ。
要するにこのAIくん、勝手に話しかけてきたりするし、勝手に動いちゃうやつだ。

人間用の戦闘機が3機、教育係としてくっついていく。
(こっちが人間の主人公が載る機体)
いずれも映画用の最新鋭機としてデザインが練られている。

特に主人公のAI戦闘機くんは、ちょっとデザイナーに高い金払った系のボディをしていらっしゃる。

まあAI知能的には頭のいい幼児なので、道理とか道義とかを人間の主人公たちが教えないといけない。

で、なんどか空戦を繰り返して、AIすぎる超合理的判断をしては叱られ、AIらしい超機動ムーブをかましては、敵を圧倒する。

またAI機は、無人機運用されるのだが、人が載れるコクピットスペースもある。
操縦席はエレベータ方式で下まで降りてくるので、搭乗しやすいというギミックまでついている。

で、人間の主人公は最終的にAI機のコクピットに座り、二心一体として戦うんだな。

「仲間は決して見捨てない」とか、この時代のアメリカ映画で流行った決めゼリフをテーマに使う。ちょっと安易だったかもしれないが、まあいいか。

空中戦シーンは美しく、手が込んでいて決して悪くない。

が、売れなかった。
面白かったんだけどな、と思うんだが、

まあ、よく考えたら、
プラスアルファの要素が物足りない。
「仲間は決して見捨てない」とかって、それをメインに据えるには安すぎる。
まあアメリカ映画なんてチープでもいいんだと思ってバトルシーンだけを、私は目当てで観ていた人なので、失望することはなかったが。

よく考えたら、

トップガン、
マクロス、
ガンダム、
(日本のリアルロボット系は空戦ものだと思う)
エースコンバット、
戦闘妖精雪風、

といったライバル勢はもっとドラマ部分に洒落たテーマを使っている。
ただの空戦ものではないのだ。
人間ドラマなのだ。

その中で、あか抜けないB級感が否めなかったのは間違いない。

B級SFの魂を持つ大作。
うん、売れないのもなんとなくわかる。
もうちょっと、なんか入れておくべきだったかもしれない。


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