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薄暮のクロニクル【他人の迷惑かえりみず、やってきました!マンガ感想!】(著:ゆうきまさみ:11巻完結)

前回「新九郎奔る」を紹介したときにチラとだけ言及したので、
別枠でこちらも紹介しておきます。
こちらはオキナガと呼ばれる不死者の話を書きます。

主人公は沖縄戦の時にオキナガになって、その姿のままずっと若い男性の姿をしている。
それにコンビで人間の女性がついて(こっちが語り手主人公)
ふたりで事件を解決していく探偵と助手スタイルです。

オキナガというのは、ヴァンパイア的な存在ですが、
別に血を吸わないと生きていけない訳では無し。
(血を吸うと回復が早くなるようですが)
昼の光が苦手でもない。
ただひたすら不老不死のまま生き続ける、
というだけの存在となっております。

何のきっかけが原因となっているかは明確には書かれていませんが、
遺伝的因子で突然にオキナガになる。
あるいはオキナガの血を飲むと低い確率でオキナガになる。
というものです。

オキナガにも色んな人がいまして、
1500年以上、日本国に使えてきた竹ノ内氏のような超役人もいれば、
何の仕事もせずぶらぶらとしているオキナガたちもいます。

雪村魅という主人公は、ある図書館つきの探偵みたいなことをしていますね。

さて人間の伏木さんと(助手役兼語り手)
オキナガの雪村魅は(アクション探偵役)
「羊殺し」と呼ばれる連続殺人事件を追っています。
何10年かごとにぽつんと定期的に起こる女性の殺害。
(この辺にヴァンパイア要素が回されてる)

大体1巻ごとにひとつの事件が起こり、
その多くは本筋である「羊殺し」とは何の関係もないのですが、
謎をひとつづつ解いていくうちに、
だんだんと「羊殺し」の深奥に近づいていきます。
伏線アリ、トリックアリ、どんでん返しアリ、
とミステリ好きを飽きさせません。

最終巻のどんでん返しはくろうとはだしです。保証します。

ゆうきまさみ節が大量の豆知識をまき散らしながら、コメディとシリアスを混ぜてくるスタイルなので、ネタバレせずともまだまだ書けます。
でもキリがないのでこの辺で。

長期休みとかでサクッと読める分量のマンガです。
11巻あれば、まあ堪能できると思います。
「なんか何もしないまま正月休みが終わったゾ」
そんな休暇明けにはならないと思いますがどーでしょーか?

いやいや、私のことじゃないですよ。

#マンガ感想文 #読書感想文
#ミステリ #ヴァンパイア #不老不死
#謎の連続殺人 #探偵と助手
#ゆうきまさみ

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