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その幸せは誰かの我慢かもしれないから

2022年7月19日(火)

Instagramのオススメに、障害児を四人育てているママさんのリール投稿があり、その凄まじさっぷりにビックリしてしまい、しばらく放心状態になってしまった。我が家にも障害児が一人いるけれど、それでも呆然としてしまう瞬間が何度もあって途方に暮れそうになることがあるけれど、そんな私の踏ん張りなど屁でもないんだろうなぁ・・と思うと、何だか毎日大変だとか言っちゃってすみません!!と、誰彼問わず謝りたくなった。

そして今日まさに読んでいたのは、深爪さんの『親になってもわからない』だったので、子育て、そして夫婦関係について色々と考えをめぐらせてしまった。今日はもうそういう日だったのかも。

この本の中で、深爪さんは息子さんが不登校だった頃の話をしている。その当時の母親としての葛藤を読みながら、私もきっと深爪さんのようになるだろうなとぼんやりと思った。

深爪さんは、お子さんたちにより良く生きて欲しいという願いがあり、そのために口うるさくしたり、色んなことを押しつけたくなるようなのだけど、私も深爪さんとまったく同じで、あれこれとしなくてもいい心配を重ね、口うるさく注意をし、それでも思い通りに動いてくれなければ怒ってしまうこともあった。

それは結局、親のエゴでしかなくて、親の不安を子どもに押しつけているだけ。そういったことも頭の片隅にあるはずなのに、私はそれをすぐに忘れて、朝から子どもたちに口うるさくしてしまう。これは今すぐにでもやめたほうがいいよね、と深爪さんの本を読みながら改めて思う。

口うるさくしなければ、自分で学んで動くことだってあるんだと、本にも書かれていた。きっと子どもたちが出来ないこと、やらないことだってたくさんあるだろう。しかしそれを先回りして手を出したり口を出したりしていたら、子どもたちはいつまで経っても自分で出来るようにはならない。本にも書かれていたように「見守る」ことが、心配性で完璧主義な母親には必要なんだろうなと思いつつ、黙って見守るなんて菩薩のようなことが出来るのだろうか?と不安を覚えた。


そして本の中で、深爪さんが家事や育児に追われてイライラしていたけれど、夫の在宅勤務により夫が家事を少しずつ担うようになってくれて、イライラが減ったと書かれているのが印象的だった。

まさにうちも今、夫の帰宅時間が大幅に早くなり、夕方から夜にかけてのルーティンが効率よく回っていて、私自身のストレスが軽減している。いつも私一人で回していたことを、夫が介入して率先して動いてくれることで、非常に助かっているのだ。

ただここで、「親なのだから子どもの面倒を見るのは当たり前でしょ」と考えてしまうと、途端にありがたみは減り、むしろ当たり前のことをしないと感じたらそれはそれでストレスになるだろうと思っている。

「自分のハッピーは誰かの我慢で成り立っているのかもしれない」を忘れないことである。

『親になってもわからない』より引用

私のイライラが減っているのは、夫が我慢しているからかもしれない。その事実を忘れてはいけないのだと、本に書かれていた。まさにその通りだと感じるのは、以前、夫が「ストレスはない」と言っていたこと。その当時、夫は仕事をするだけで子どもたちの面倒など一切見ることはなく、家事も何ひとつすることはなかった。

家事と育児を妻にまかせっきりだった夫はハッピーであり、そのハッピーは私の我慢で成り立っていた。私はいつだって不機嫌で、その原因は自分一人ですべてをこなしていたからだったと今ならわかる。しかし当時は、時短で働き収入の少ない自分が、すべてを担うしかないと思っていた。そんなわけないのに。

そして今現在、私のイライラは減っていてハッピーを感じる瞬間も増えた。ということは、このハッピーは夫の我慢で成り立っているのかもしれない。その事実は忘れないようにしなくてはいけない。「してもらって当たり前」「するのが当然」といった態度にならないように気をつけたい。

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