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読書日記・足を引っ張っているのは、いつだって自分だ

8月9日(水)

日常のささいなことを話したい気持ちが強すぎる私は、今まで夫に対してどうでもいい話を延々としていて、でもそれが夫婦の会話だと勝手に思っていた。

しかし夏休みになり、毎日朝から晩までエンドレスに続く息子のどうでもいい話を聞き続けて気づいた。一方的に喋り続ける人の話を聞くことは会話じゃない。むしろ苦痛。

とるにたらない話を延々と聞かされるのは疲れる!!こんなに疲れることを、私は結婚してからずっと夫にしてきたなんて!!と、一人反省会をひらくことになった。夫よ、すまない。

noteを書いている日は、喋りたい気持ちがグーンと減るので、noteを更新しまくって、夫限定の独演会は中止したいところ。

酒井順子さんの『本棚には裏がある』を買った。

読んだ本の内容をすぐに忘れるという酒井さんの、読んだ本の紹介文がとても良くてたまらない。私は本を浅く読みすぎるので、読んだ本の感想をうまく言語化できないでいる。うまくやろうとするから、言語化できないのかもしれない、と今これを書いていて気づいた。足を引っ張っているのは、いつだって自分だ。


8月10日(木)

先週からスタートした『バチェラー・ジャパン シーズン5』を見る。恋愛の良さと面倒くささを、同時に知ることができる番組だなぁと毎回思う。恋愛のドキドキってすぐにハラハラに変わるから、本当にジェットコースターに乗っているような感覚でしんどかったことを思い出す。楽しく恋愛できる人たちを微笑ましく見守る。

樹木希林さんの『一切なりゆき』を読む。

 人生なんて自分の思い描いたとおりにならなくて当たり前。私自身は、人生を嘆いたり、幸せについておおげさに考えることもないんです。いつも「人生、上出来だわ」と思っていて、物事がうまくいかないときは「自分が未熟だったのよ」でおしまい。

『一切なりゆき』より引用

希林さんのいさぎよい言葉に、私もこうありたいと強く思った。自分に期待しすぎるから、物事がうまくいかないときに自分を責めて苦しくなるんだもんね。過度に期待しない人生を歩みたい。


8月11日(金)

鼻にティッシュを詰めた状態で玉ねぎのみじん切りに挑む。ティッシュのおかげで涙が出ない日もあれば、ティッシュしてる意味ある???っていうぐらいに涙が出る日もあって、効果があるのか謎なんだけど、みじん切りをする日は必ずティッシュを鼻に詰めてしまう。今日は右目だけどんどん涙が溢れてきて、前がまったく見えない!!という状態を初めて体験した。

こんな状態になりながらも、私はみじん切りが好き。日々のストレスも一緒に切り刻んでいるような気持ちになり、終わるととてもスッキリする。夫はそんな私をおそろしそうな目で見つめる。鬼の形相でみじん切りをしている私が怖いのか、それとも、自分もみじん切りにされそうで怖いのか。どっちなんだろう。

ようやく『新潮』を手に入れた。

大好きな日記リレー。前回の日記リレーが感染症の始まった2020年で、今回の日記はテロと戦時下。なんというか、私たちはよく生きているよね、と思った。

時代は移り変わるものだけど、この数年は本当に色んなことがあったよねと思う。現状でいうと、私は猛暑と物価高にすっかり心と体をやられてしまっている。こんな状態でも生きている自分や、今を生きている人たち全員をたたえて胴上げしたい気持ちになる。腰が痛いから胴上げはやらないけど。それにしても人様の日記は良い。いやされる。

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