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読書日記・春休み③

4月3日(月)

息子を歯科へ連れて行く。定期健診なので虫歯がないか確認してもらったり、フッ素を塗ってもらうだけなんだけど、朝から緊張していた息子は「お腹が痛い」と何度も言っていて、それは緊張しているからだと説明し、私も息子に負けじとお腹が痛くて何度もトイレに向かう。親子そろって緊張が強い。そんな緊張を鼻で笑うかのように、歯科の滞在時間は10分で終了。これを3ヵ月に1度、必ずくり返す親子。緊張はいつになったらいなくなるのか。

読んでいたのは『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』

ネガティブになりやすい私は、いままで散々「ポジティブになるため」の本を読んできて、そういった本を読むたびに前向きになろうと思ってきたけれど、しかしなかなか前向きという感覚がつかめずに、いつまで経ってもネガティブのままだった。もうこれはこれで個性なのかもしれない、と思い始めた矢先、『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』を読んでハッとした。

あなたの場合、前向きに進みましょうと言われたって、どっちが前なのかまだわかっていないじゃないですか?

『なんでも見つかる夜に、こころだけが見つからない』より引用

そうか、前向きの「前」がどこなのか、私はわかってなかったんだな。「前」と思っていた場所は、自分にとって居心地の悪い場所の可能性だってあるわけだし。「前」というのは早々に見つかるものじゃなく、時間をかけて見つけていくしかないと知った。

4月4日(火)

息子がやってみたい!と言うので、300ピースのパズルを購入。いままで子ども用のパズルしかしたことがないのだけど、大好きなマリオのパズルだったおかげか、かなりの集中力を見せてほぼ一人で完成させることができた。ゲーム以外に興味を持ってくれるなら、何でもやってみたらいいよと思っている私に「次は1000ピースがしたい!!」と言う息子。さてどうしたものか。

読んでいたのは『継続するコツ』

noteで文章を書くことが楽しくて喜びだったのは、noteを始めた当初だけで、だんだんと文章の上手い人たちと自分を比べて自分の文章のしょうもなさに心がやられ、こんな文章を書く必要はあるのかと自問自答し、そしてnoteの更新が止まる。そんな私のようなことが『継続するコツ』に書いてあった。

慣れてしまって喜びを忘れると、それがきっかけとなり作品の否定が始まります。そして、自分よりすごいと思う人との比較をやめられなくなります。こうなると、傑作=正しいものという思考になり、その形を追いかけるようになり、とても窮屈な制作をしてしまいます。結果、良いものは仕上がらず、その作品を見て、今度は自己否定が強くなってしまうのです。こうなってしまうと、手が止まります。そして、継続ができなくなっていくというわけです。

『継続するコツ』より引用

私の中にもたしかに「傑作=正しい」という思考があった。それが自分を窮屈にさせていたみたい。

4月5日(水)

息子と図鑑を見ていたら、蚊に刺されて日本脳炎になることもあるんだよ、と書いてあり、無知な私はビックリした。感染症のために延び延びになっていた娘の日本脳炎の予防接種を急いで予約。予約しなきゃなぁとずっと思っていて、でもなかなか行ける日にちがないなぁと思って過ごしてきたのに、危機感を持ってしまうと予約も即決だった。私の原動力は「危機感」なのだな。

読んでいたのは『暮らす働く、もっと明るいほうへ。』

本の中でEmiさんの「自分の見つけかた」があって、それが心に残った。

自分の「can / must / want 」を整理して俯瞰で自分を見ること。つまり、自分ができること、自分の強み、英語でいうところの「can」自分が家族や社会から求められていること「must」そして、自分がやりたいこと「want」この3つがうまく混ざり合い、できるだけ重なる部分に自分が存在するとすごく生きやすいと感じています。

『暮らす働く、もっと明るいほうへ。』より引用

やりたいことにばかり意識が向きがちだったけれど、自分が求められていることってあんまり気にしたことがなくて、ちょっと考えてみようと思った。

4月6日(木)

この日記を書いてきて、毎日のように何かしら本を読んでいる自分に驚きつつ、しかし読んでいると言っても1時間本が読めた日もあれば、10分読むのがやっとだったという日もあって、同じように本が読める毎日なんてどこにもないんだよねと気づく。自分の体調具合によっても本が読める読めないはもちろんあるし、めちゃくちゃ元気であってもなぜか本が読みたくないという日もあって、そういう時の自分はどういう成分が影響しているのだろうかとたまに思う。

読んでいたのは『しかもフタが無い』

読んでいたというより、ながめていたというほうが正しい。ヨシタケシンスケさんのイラストをながめ、ヨシタケさんの日々思いついたことをメモする「アイデアスケッチ」がとてもよくて、こういう人いるいる!と共感しながらパラパラとページをめくり、この共感できる面白さを切り取ってメモしているヨシタケさんが、とても素敵だなと思ったりした。私も「アイデアスケッチ」がやりたい。絵が破壊的にへたくそだけど。

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