Rumi

本、映画、旅行、美術展など

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最近の記事

姫路城を巡る旅②

姫路駅に着いてひと休みしたら、もう夕方になっていた。お城の中は明日にとっておいて、今日は外から観察することにした。 商店街から大手門まで、歩いて10分くらい。入城口を通らない、地元の人たちが普段から散歩しているところを案内してもらった。 三の丸広場に来て、姫路城の大きさにビックリする。姫路城の凄さは、天守だけじゃない。お城好きの人が完璧だと言うのは、視界いっぱいに残っている城郭なんだと分かった。 長い石垣もしっかり残っている。あと、姫路城は、戦国時代から近世まで、何世代

    • 姫路城を巡る旅①

      最近、日本のお城調査が趣味になった。城好きキャリアの長い先輩(だいたい会社の上司か元上司)に今までで1番行って良かったお城を聞くと「くやしいけど、姫路城」と言う。 国宝だし、名城なのは間違いない。しかし、全国のお城巡りを制覇したオタクの先輩が選ばずにはいられないというのは、一体どういうことなのか。 心強いことに、私には姫路市民の友達がいる。東京から2泊3日でゆっくり見に行ってみることにした。 週末の新幹線は、とても混んでいる。お昼前に東京を出るのぞみは、ほぼ満席だった。

      • 美しかった「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」

        混雑しているだろうと思って、金曜日の夜を狙い、仕事終わりに行ってみた。最近は良い天気続きだし、日中は20℃を超えて暖かい。1ヶ月くらい季節が押している気がするが、18時過ぎだと外はもうすっかり暗くなっていて、人出はまばらだなと思う。 私が行った時間は、学生やファッションの仕事をしてるのかな?と思う、オシャレな人が多かった。フランス語で話している人もいる。日本に住んでいるフランス人だろうか。 サンローランは、1958年に21歳でデビューしたらしい。私が生まれる前から有名なデ

        • 2泊3日ゆるゆる福岡旅③

          最終日は1人行動だ。ゆっくりカフェでモーニングをしてから、太宰府天満宮に向かうことにした。 この日も良い天気だ。泊まったホテルのある中洲川端駅付近には素敵なカフェがいくつもあり、その一つに入る。若いビジネスマンや、観光客と思われる外国人が多い。食材の配達に来た人も20代かな。若々しくて元気な街だなと思う。 のんびりお店を出て、電車で向かうことにした。西鉄の乗り場には「花畑」行きと表示されている。なんてかわいい地名〜!楽園感が増してきたなとテンションがあがる。 西鉄二日市

        姫路城を巡る旅②

          2泊3日ゆるゆる福岡旅②

          2日目は、福岡の中心地を観光することにした。まずは、1つ目の目的地「旧福岡県公会堂貴賓館」に向かう。https://www.fukuokaken-kihinkan.jp/ よく晴れた朝で、歩いていると気持ちがいい。橋を渡ると、船が見えた。福岡って、やっぱり海が近いんだな。こんなに水に囲まれた街だと思ってなかった。 いつもは出張でオフィスビルと夜の街しか見たことなかったから、よく分かってなかった。一緒に旅した友達が「十字路があんまりないね。洲の土地っていうカンジがする」と言

          2泊3日ゆるゆる福岡旅②

          2泊3日ゆるゆる福岡旅①

          学生時代の友達が、長年、福岡市内に住んでいる。出張のあった時代には、訪れる度に時間をとってもらって、飲みに行っていた。それも、コロナ前のことだから、かれこれ4年ほど経っている。 今回、東京の友達が福岡に用事があるということで、週末にかけてくっついて行くことにした。よく考えたら、これは初観光かもしれない。 東京からの飛行機は1時間45分。福岡のすごいところは、まず空港から中心地の天神までが地下鉄で10分ほどということだ。着いたらすぐ遊びに行ける。 初日は午後移動だ。中洲川

          2泊3日ゆるゆる福岡旅①

          1泊2日松江城の旅に行ってみた②

          2日目は、朝からまた松江城を目指す。松江城を見る旅に来たのだからブレない。城下町の堀を小舟で巡る「堀川めぐり」を中心にするつもりだ。 宿から乗船場に向かうタクシーで、運転手さんが「今日はいいお天気で良かったですね」と言ってくれた。しかし、辛うじて雨じゃないだけで、今にも降り出しそうな曇り空なのですが‥。天気の感覚が違うのも面白い。 まず乗船チケットを買い、大手前乗船場からスタートする。 このチケットは1日乗り放題で、一周は約50分らしい。想像より長いから、途中、何回か乗

          1泊2日松江城の旅に行ってみた②

          1泊2日松江城の旅に行ってみた①

          すっかりお城巡りが楽しくなって、今回は国宝・松江城を訪ねることにした。 お昼過ぎにJR松江駅に到着。そこからバスで10分ほど乗る。最近ドラマ撮影されているらしい島根県庁まで来ると、お堀の向こうに、チラリと黒い天守閣が見えてくる。めちゃくちゃ渋い!いきなりテンションがあがる。 早速、石段を登り、天守閣を目指したが、その手前に素敵な洋館があった。 ノーマークだったけど、かわいい外観に惹かれて入ってみた「興雲閣」は、明治に建てられものらしい。見た目は洋風なのに、木と瓦でできて

          1泊2日松江城の旅に行ってみた①

          軽井沢千住博美術館に行ってみた

          暑くてエアコン必須なのだけど、フル回転はエアコンくんにも良くないのではないかと思うくらいの気温が続いている。避暑も兼ねて、軽井沢にある日本画家・千住博氏の美術館に行ってみることにした。 今年の3月、京都・大徳寺を訪れたとき、たまたま見ることができた不思議な襖絵がずっと気になっていた。『滝』というタイトルで、真っ青な画面に、水が勢いよく落ちている。 一見すると涼しげな風景に見えて、しかし高貴な青には独特の強さがあり、気温がどうとかいう感覚とも切り離されたまったく別の世界に連

          軽井沢千住博美術館に行ってみた

          「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってみた

          東京国立近代美術館の最寄りは、東西線の竹橋駅だ。それ以外の駅(九段下、神保町)からは、15分くらい歩く。東西線あまり乗ったことないし毎日暑くて外出するのを躊躇していたけど、ガウディにはとっても興味があったから、思い切って行ってみた。 美術館に着いたのはお昼過ぎで、1番混雑している時間だったと思う。ネットで当日券を購入していたけど、40分近く並んだ。 私はスペインに行ったことがないので、リアルなガウディ作品は見たことがない。写真で見る不思議な建築物を設計したのは、どんな人な

          「ガウディとサグラダ・ファミリア展」に行ってみた

          国立新美術館「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」に行ってみた

          最近の夏は暑過ぎて、旅行もアウトドアなこともやる気が起きない。でも、ただ家に居るだけだとインプットが少なくて気持ちがどんよりするので、積極的に美術館に行こうと思う。 六本木の国立新美術館で開催されているこちらの企画展は、ネットで当日券購入ができる。時間指定も必要なく、夕方適当に向かったら、この日は並ばずに入れた。 蔡さんは、1957年末に中国で生まれ育ち、1986年から1995年に日本に住んで、その後アメリカに渡ったアーティストらしい。世代は私の2回りほど上だが、同じ時代

          国立新美術館「蔡國強 宇宙遊 ―〈原初火球〉から始まる」に行ってみた

          2泊3日名古屋の旅に行ってみた③

          最終日の目的地は、この旅行で一番の目的にしていた徳川美術館だ。とりあえず、名古屋駅前でモーニングをしてから向かいたい。 お店は朝から行列だった。しかも若い女の子が多い。「一日中モーニングサービス」とは?など面白くなりながら並ぶ。中には入ると、昭和な懐かしい雰囲気の喫茶店だ。席もゆったりしてとても和んだ。常連さんは困っているのかもしれないけど、こういう単独店に注目が集まっているのは嬉しい気がする。流行り物ではなく、ずっと人気であってほしい。 うっかりまた長居しそうになりつつ

          2泊3日名古屋の旅に行ってみた③

          2泊3日名古屋の旅に行ってみた②

          名古屋と言えばモーニングということで、ホテルは食事なしプランにした。駅前を朝散歩しながら、ゆっくりお目当ての喫茶店に向かう。 1杯ずつ丁寧に入れてもらったコーヒーと、小倉トーストの朝食。なんて優雅な過ごし方!名古屋の人には、これが日常なんだろうか。羨ましい。 この日の観光第一目標は、名古屋城だ。名古屋に来るまでは何となく、高い場所に建つ巨大なお城で、輝く金の鯱が名古屋駅から見えるものだと思い込んでいた。しかし、実際は結構近くまで歩いても見えて来ない。もしかして、そんなに大

          2泊3日名古屋の旅に行ってみた②

          2泊3日名古屋の旅に行ってみた①

          東京から新幹線で1時間36分の名古屋は、関西よりもだいぶ近いのに、私にはあまり馴染みのない場所だ。数年前までは出張で行くこともあったが、いつも日帰りで滞在時間が短く、ちゃんと観光をしたことがなかった。 古い建物観察を目的に、2泊3日のゆるゆる旅に行ってみた。 初日から、だらだらとお昼前に東京を出る。13:30過ぎに名古屋に着くと、ランチタイムから外れてるから、駅地下街のお店もすぐに座れた。きしめん美味しい。いきなり、名古屋に来て良かったレベルがあがる。 この日は、国宝・

          2泊3日名古屋の旅に行ってみた①

          classic:仁風閣

          重要文化財の仁風閣は、明治40年に建てられた白亜の木造建築。今年の12月から修復工事でしばらく入れなくなると聞いたので、その前に行ってみた。 鳥取城跡のお濠と山に囲まれた場所で、周りを散歩するのも気持ちよかった。 和風の庭園や植物の中にこの建物だけフレンチなんだけど、木造だからか、ぜんぜん違和感がない。 どの部屋も豪華な装飾がされているが、華奢で細っそりした少女が好む雰囲気があり、キュンキュンするタイプの建築だった。 ゆっくり歩いている間、ずっと曇空だった。この辺り一

          classic:仁風閣

          夜の東京シティビュー「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」が最高だった

          平日の夜、こんなに遅くまで開いている展示会はなかなかない。月・水~日の開館時間は10:00~22:00(最終入館 21:30)となっている。何となく仕事終わり行ってみた。 建築がテーマになった展示会だ。もちろん本物が見えるわけではないので、どんなのものかと不思議だったけど、予想以上に面白かった。 六本木ヒルズ森タワーの52階。夜だったから、会場は一面の夜景の中に浮かんでいるようだ。来場者は、展示と同じくらい窓の外を見ている。 絵画展などとは違って、紹介されているのは建築

          夜の東京シティビュー「ヘザウィック・スタジオ展:共感する建築」が最高だった