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生命体はなぜ眠るのか
「生命体はなぜ眠るのか」
この問いをもってピノコニーの開拓クエストははじまり、この問いへの答えをもって終わる。最後まできちんと一本の軸で話が通っていて、本当に素晴らしかった。それゆえに、私も、ただ物語を読むだけで終わりたくないと思った。
というわけで、ひさびさに、読み終えた物語について自分の言葉でまとめるということをやってみたいなと思う。こういうことをするのはかなり、ずいぶん、久しぶりなので
2021年読書記録(13タイトル)
※手元のノートにある感想があまりに個人的すぎるため詳細は割愛。
「BANANA FISH ANOTHER STORY」
吉田秋生著
2021/02/27
・借りたもの。かなり良い。光の庭を読むことで向き合わなければならないものが増える。が、奥村英二の解像度がかなり上がる。
「ナイン・ストーリーズ」
J.D.サリンジャー著 野崎孝訳
2021/03/12
・サリンジャーを好きになってしまった本。
「BANANA FISH」私は救われなくていい
◇はじめに 本記事はBANANA FISHという作品に出会った筆者が、最終話視聴から3ヶ月経った今、どうにかして気持ちを整理したいと思い立って書き始めたものである。言語化が下手な奴が苦しみながらどうにかこうにかやっているんだなという気持ちで見守っていただければ幸いである。
また、どうしても作品についてはネタバレになってしまうと思うので、今見ているよ、とか、これから見るよ、という方は、くれぐれも
「夜と霧」et lux in tenebris lucet
もういいかげん、生きることの意味を問うことをやめ、わたしたち自身が問いの前に立っていることを思い知るべきなのだ。生きることは日々、そして時々刻々、問いかけてくる。わたしたちはその問いに答えを迫られている。考えこんだり言辞を弄することによってではなく、ひとえに行動によって、適切な態度によって、正しい答えは出される。生きるとはつまり、生きることの問いに正しく答える義務、生きることが各人に課す課題を果た
もっとみるDisecting Neversista(後編)
※2020/05/16 追記
※本記事は、同人ノベルゲーム「図書室のネヴァジスタ」のネタバレを含みます。閲覧の際はお気をつけくださいませ。
⑨死生観
死生観はとても大切なものだ。どういう風に生きたいだとか、何を大切にしたいだとか、死をどう定義したいだとか、そういう考えは、とても大切なものなのだ。なぜなら、いざというときに自分の根幹を、支えてくれるものだから。
生きていく中で死について
Disecting Neversista(中編)
※本記事は、同人ノベルゲーム「図書室のネヴァジスタ」のネタバレを多く含んでいます。閲覧の際はご注意くださいませ。
⑥ネヴァジスタがプレイヤーに与える傷
心に傷を負う、という表現を、感想の中で書いていらっしゃる方がたくさんいる。
わかる。すごいわかる。
だから改めて、どういう傷を負うんだろう?ということについてちゃんと考えてみたいなと思う。主に私が思いついたのは以下の3点である。
ま
Disecting Neversista(前編)
※本記事は同人ノベルゲーム「図書室のネヴァジスタ」に関する感想とかエッセイのようなものです。私なりの大きな感情が込められています。
※内容はネタバレ祭りです。プレイ途中の方やこれからプレイ予定の方はこれを読まずに私の布教記事を読んでください(宣伝)。
→図書室のネヴァジスタについて
※個人の解釈です。思考の整理を目的とする自己満足の産物なので、そんなに大した話はしていないです。
※記事タ
「春と修羅:序」孤独を抱えて生きること
なんべんさびしくないと云つたとこで
またさびしくなるのはきまつてゐる
けれどもここはこれでいいのだ
すべてさびしさと悲傷とを焚いて
ひとは透明な軌道をすすむ
宮沢賢治の詩集、『春と修羅』に記された詩の一節です。
孤独を抱えて生きていくことを肯定する彼の在り方に、強く心を打たれます。
ひとりっ子で病気をしがちだった自分は、昔から、1人で過ごす時間が圧倒的に長い人間でした。
実家で暮らして