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辰野町1日目 -知る- 〈農家レストランこめはなや 小澤尚子さん〉

次に訪れたのは、おととしたくさんの方に惜しまれながらもレストランを閉店し、現在は農業と農産加工品の販売を行っている「こめはなや」の小沢尚子さん

長年のご経験と農業に対する強い愛を感じさせる尚子さんの話っぷりは、終始力強い。

わたしたちは、お話を聞けば聞くほど、農業というものがどれだけ一筋縄ではいかず、奥深いものかということを実感しました。

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そんな尚子さんは、長年農薬を使わない有機栽培を生業としてきましたが、近年特に注目しているというのが「土」なのだそう。

空、雨、風、草…

農業をする上で欠かせない自然の要素にはいろいろなものがありますが、尚子さんはこう言います。

「土の中がどうなっているのか、生き物は土の中でどんな関係をつくっているのかを、知りたくてね。肥料を与えなくても作物ができるには、どんな土にすればいいのか研究してみたら、本当においしくなったのよ。」

そう語る尚子さんは、本当にたのしそう。もう何十年もおなじ農業という道を極めつづけている方とは思えないほど、好奇心に満ちていました。

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まるで、スタートラインに立ったばかり!とでもいうような目の輝かせ方!

そして、こう続けます。

「わたしたちが生きていられるのは、植物が空気をつくってくれてるからでしょ?その植物が腐ったものによって、土がつくられている。その土に生えてるものを食べて生きているわたしたちにとって、植物は欠かせない存在なの。」

今は地域の仲間とともに、耕作放棄地再生のための里山整備活動もしているということで、まだまだ実現したいことがたくさんあるそう。

これからは若い人とも連携して、ご自身の知恵を次世代につないでいきたいと話している尚子さん。

この想いがもっと伝われば、きっと多くの方が賛同し、活動の輪が広がっていくはず。

この先もずっと絶やさずに続けていくには、いったいどうすればいいんだろう…?

そんなシンプルだけれど大切な問いが、きっとここにいた多くのメンバーの中に浮かんだのではないでしょうか?

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◎「こめはなや」公式ホームページはコチラ!⏬


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