マジでどうでも良い事つらつら8

■バンドマン、まだ食える■

前回の続きだ。
米に合わないと筆者が思うモノを書いていったが、
逆にその食べ物をどんな風に米に合わせていくのかも重要である。
そのまま食べても美味しいと言われても、やはり少し味に変化があった方が楽しいのである。
くだらない話ばかりで申し訳ないとは思うが、この連載はそういうテーマなのだ。友達と酒を呑みながら話をしている感覚で読んでいただければ幸いだ。

幼少期からしばらくの間、筆者は目玉焼きにはお好み焼きソースをかけて食べていた。それが当たり前であると思っていたので塩コショウであったりケチャップであったり色んな食べ方を聞いた時には仰天したモノだ。
私は半熟の目玉焼きをご飯に乗せて食べるのが好きだったので、大人になってから醤油とマヨネーズにシフトチェンジした。結局トロッとした黄身がご飯にかかるのだから醤油が合わないはずはないのだ。マヨネーズなんて卵で出来ているのだからいわずもがなである。私にはこれがベストだ。

ハンバーグは筆者の大好物の一つだ。
現在は妻がハンバーグを焼く際に出る肉汁や油を使ってソースを作って煮込み風にしてくれたモノを食べるので何かをかける事はないが、昔はずーっとケチャップをかけて食べていた。
しかし、ある日母親から焼き肉のタレをかけてみろと勧められたところ、これに見事にハマってしまった。
さすが「焼き肉のタレ」と名が付くだけある。ハンバーグもざっくり言えば焼いた肉だ。焼いた肉に合うように作っているのだからうまくて当然かもしれない。
これはあまり聞いた事がないと思うのでぜひ試していただきたい、絶品である。
ちなみに焼き肉のタレは調味料としてかなり万能だ。炒めモノにももちろんだし、カレーや煮物の隠し味にもバッチリだし意外とサラダにも合うぞ。甘口がオススメだ。

あの嵐を呼ぶ永遠の五歳児、クレヨンしんちゃんがナンパの際に「納豆にネギ入れるタイプ?」と聞くが、
これも中々に興味深い議題だ。
納豆なんてにおいのキツイものと調和して旨さを引き立てるモノでなければならない、半端なモノだとかき消されてしまうからだ。
ネギや卵なんて定番のモノも素晴らしいが、大根おろしと紫蘇の組み合わせなんてのもサッパリ食べられてオツだしなめこやめかぶなど粘りの相乗効果を狙うのも良い。最近ではキムチやツナマヨをいれたりなんかも良く聞くがこれも良い。
しかし何と言ってもぜひ食べてみていただきたいのが溶かしバターだ。
一段とコク深くなり素晴らしい味わいになる。少しカラシを多めに入れると良い、バターの油分で辛さが抑えられるので旨みだけが際立って香りだかくなる。焼いたトーストに乗せてもウマイ。

インスタントラーメンでは何が好きだろうか?ちなみにサッポロ一番の塩か明星チャルメラ醤油が私の推しである。
ここで寒い季節にピッタリなアレンジメニューをご紹介させていただきたい。
袋麺に仕様する水は大体500ミリリットルなのだが、麺を茹でる際は300ミリリットルで茹でて欲しい。
大体3分の茹で時間の半分ほど過ぎた辺りで200ミリリットルの牛乳を入れるのだ。冷たいままで構わない。
とても濃厚で適度にとろみのついたホッと温まる牛乳ラーメンが出来上がる。個人的には味噌か醤油がオススメだ。

水炊きの鍋を食べる時にはポン酢が不可欠になってくると思うのだが、
ぜひともそこにゴマだれを付け加えてはもらえないだろうか?
ゴマだれだけで食べるのも良いし、ポン酢と合わるのもグーだ。
そこにすりゴマなんかも加えると芳ばしさがさらにアップして、白菜がいくらあっても足りなくなるほど食が進むこと受け合いだ。

前回チラッとたこ焼きの事も書いたが、
自宅でたこ焼きパーティーをする際の素晴らしい組み合わせを教えよう。
筆者が中学生の頃、学校の近くに「日本一まずいたこ焼き屋・なんじゃこりゃ」という日本一うまいたこ焼き屋があった。
もちろんノーマルのたこ焼きも絶品なのだが、「モチチット」という変わり種がリピート必須の名物だった。
中身はタコはもちろんなのだが、餅・チーズ・コーンを用意する。たったこれだけ、家庭でも簡単に揃えられるであろう。もしかしたら既にやった事がある方もいらっしゃるかもしれない。
更にそれを醤油で食べてみてほしい。説明はいらないであろう、一味唐辛子なんかもあると良いかもしれない。
当時超育ち盛りだった私の胃袋をたった二舟で満たしてくれた絶品メニューだった。もう二度と本家を食べられないのが悲しい。

もうここまで書いていてジュルリの連続だ、ヨダレが止まらない。現在夜中2時過ぎ、腹が減って仕方がないが最近お腹周りが怪しい。書き足りないがこの辺にしておこう。
食事についてこの手の話をすると、「えーっ!?」と言われる事が多いと思う。
幼い頃からの食べ方以外の価値観というのは受け入れ難いモノだし、普段のそれが結局自分が一番ウマイと思っているモノだからだ。
しかし、世の中は自分が思っているよりもっともっとたくさんの美味しい食べ物で溢れているし、自分の知らない調理法や食べ合わせがたくさんあっても可笑しくはない。

あまりにも突飛なアイデアを試すと不味くて食べ残しを出してしまう場合があるので慎重に調べていただきたいが、
少なくとも筆者はより美味しく食事がしたいがためにおびただしい数の失敗と、残さず食べたあとの吐き気とずっと戦ってきた上での経験則に基づいているので、信用してもらってかまわない。
そしてそうやって少しでも美味しくなる方法を探し当てる事が出来たなら、何より食事が今よりもっと楽しくなるではないか。
家族や恋人や友達との食事の時間をもっと豊かにするために、ぜひともたくさんの食べ合わせを探してみてほしい。
もし素晴らしいモノがあればぜひ教えていただきたい。私は今でもそういった挑戦が大好物なのだ。

最後に3つ、筆者がよくやる隠し味を簡潔に書いて終わりにしよう。
カレーにはコンビーフを是非入れてみてくれ。
ポテトサラダにはカニクリームコロッケを一つ入れて混ぜるのだ。
マカロニサラダにはワサビを入れれば良い。
よし、やっぱり何か食べてから寝よう。

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