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組織がいいか?個人が良いか?

先日、サラリーマンから相談をうけた
「会社を辞めた方が良いのか?それとも正社員を辞めて今の会社には携わりつつ、別の事をやった方が良いのか?」
この人は会社を辞めたいわけではなく、給料や福利厚生というものに対しての現状の不満がある人
手取りで20万円でこれから生活をしていくとなると、もう、あまり若くなく、決断をした方が良いじゃないか?と感じている。
手取り20万でその会社で経験できることはもう、経験しつくした。
もっと収入も増やしたいし、もっとやりたい事をみつけたいし、違う事業もチャレンジしてみたい。
しかし、勇気が無くて辞めない方が良いと思っている。
会社にいた方が組織に守られているから。

個人と組織の違い

僕は丁度一人でやりだしてから半年ぐらいになる。
完全に会社を抜けて3か月
その僕が一番感じた違いは思考の抑制
組織の中という箱の中にいると、いい意味でも悪い意味でも思考に抑制がかかる。


それは、こっちの方がいいんじゃないか?これって本当にそうなの?と思ったことでも組織の考えはこれだからこっちが正しいことだと思い込んでしまう。
しかし、実際は思考に正しいとか正しくないとか存在しない
だけど、この思考にある一定のルールがないと組織は成り立たないのも事実
AとBで悩んだ時にうちの組織はAを選びますよという定石が必要
だから相談相手を変えても基本的にはAが正しいと教わる。
ところが、当然ながらBの良さというのも物凄くあるし、Bの思考でうまく行っている人は世の中に五万といる。

自分のストーリーを大事にする

人生は一過性のものではなく連続性のもの
今日まで生きてきた思考や、行動や言動というのがまさに連続性。
これを変化させるとうまく行かないこと可能性が高い。

例えば、僕は基本的に怒らない、怒鳴ったり感情をあらわにしているシーンを人にほとんど見せたことが無い。
それは僕がそうみせたくて選択してきた人生だから。
この人生を歩んでいる僕が、部下を束ねる際に「ピリッとした空気を演出するのも重要」というやり方を真似した場合、やってみなければ分からないが、うまく行かない可能性が高い。
なぜならそうしたくなくて、選んできた連続性が今の自分を構築しているから。

大塚家具がまさに分かりやすい事例を作って。
元々、会員制で高級家具を売っていた、それの連続性だった。
しかし、ニトリの追随をし始めた、その結果大失敗をした

タラればになってしまうが、どんなに辛くても、高級家具店で突き進んだらだうだったろうか?
日本で売っている高級家具店っていくつ知っている?となると、大塚家具とカリモクぐらいではないだろうか?

二強だったはず、和のテイストを活かしていければ、和の家具で世界の大塚家具にもなれたかもしれない。
今までやってきたストーリーと違う事をやってうまく行かなかった典型

真逆の成功者

ある有名な社長の話
コンサル会社に勤めていたAさん、その会社の経営が物凄く傾きだした。
当時、執行役員だったAさんは先陣を切って、会社を立て直す役割をする中心人物だった。
しかし、なんとAさんは会社がつぶれそうと思ったらいち早く辞職して、多額の退職金をもらってとんずらした。
その前職のノウハウをもってAさんはある食品会社のコンサルに入った。
その食品会社のノウハウをマルパクリして作った会社がバカ売れ。
オリジナルの食品会社は全く世には知られずにAさんの会社は日本では知らない人がいないぐらいの会社になった。
そのAさんは今でもコンサルやプロジェクトを共同しては、アイデアを盗んで自分で立ち上げるを繰り返している。
このAさんは連続性なんてない、なぜなら食品会社に勤めた事も、食品に対する思いや愛情なんてものはないからだ。
僕の上記のストーリーを大事にした方が良いというのを真っ向から否定するスタイルでうまく行っている。
人のアイデアを盗んで広めるという連続性はあるともいえる。

どっちがいいなんてない

先日こんな記事を読んだ

ネットフリックスが2:6:2の下の2を切ったらめちゃくちゃ会社がうまく行ったという話だ。
どんな組織でも人が集まると、優秀な2と普通の6といまいちな2に割合が分かれるという話
そして、この下2を切っても6から新たにした2が出来る。
上の2がいなくなっても、同じく6から上2が生まれるというビジネスの常識を覆したニュースだった。
結論何をした方が良いのか?どれを選んだ方が良いのか?どんなアドバイスを受けた方が良いのか?そんなものに正解はないっていう事。

最初の質問の答え

相談された内容の答えは「好きにしたらいいんじゃない?」だった

組織に守れれながら好きな事を出来るならそれでもいいし、思い切って辞めてみた方が上手くいくかもしれないし。
ただ、手取り20万で守られているというワードには少し違和感。
都内で20万の手取りって生活守られいるのだろうか?
「つつましく、出会いや学びの投資もせずに、安い楽しみを探して生活しましょう」という金額って、果たして本当に何から守られているというのだろうか?それは守られているのではなく、飼いならされているのではないだろうか?という違和感はあった。
手取り20万だったらいつどこに転職しても同じ以上の給料は貰えそうだし、ITをバカにしているわけじゃないが、下手すると毎日会社でソリティアやっていても、もらえる金額ではないだろうか?
組織に居座りたいって感情にする時、報酬で人を引っ張るか、人たらしで引っ張るか?この2択しかないと思っている。
そのどっちも自分で選ぶ権利があるのが個人なんじゃないかな?って思う。

誰と、どこで付き合おうが
誰と、いくらで働こうが

すべてが自分でジャッジする事が出来る。

逆に組織のメリットは無償で強みを受け取る事が出来る。
僕は事業計画とか数字設定が死ぬほど苦手なので人に立ててもらったりする。
僕の思いを伝えて、それを数値化してくれる人がいれば僕は数字設定ができなくてもいいんだけど、この人に頼るという時に金銭ではなく、無償で頼れるのが組織の最大のメリット
仲間が沢山いる組織だと、色々なスペシャリストがいて、社内で頼り合えるという環境は羨ましいなと思う。


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