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読書 【海獣学者、クジラを解剖する。】


全てのクジラ好き、海獣好きにおすすめします。
 
私自身大の海獣好きであり、
生き物の本が大好きです。
 
そんな私ですのでもちろん、
このタイトルを見て興味を持たない訳がない。

タイトルに引かれ
表紙に一目惚れし
そして帯にノックアウト。
 

完全なるジャケ買いに
多少の不安を感じながら読み始めましたが、
期待を裏切らない満足感でした!!!
 
 
 

〈内容〉
著者 田島木綿子さんはストランディング(漂着)した
海獣(クジラ、イルカ、アザラシ等々)を死亡解剖し
死因及び生き物の生態を調査する研究者。その調査
の体験談や調査について、また生き物について書か
れています。


田島さんはストランディングの事例と合わせて
生き物の身体の構造を解説しながらその生き物
についていろんな事を教えてくれます。
生態だったり、人との関わりだったり。
人に話したくなるお話がたくさんありました。
 
胃の内容物から食性がわかったり、
大きな個体でも赤ちゃんだということがわかったり。

ひとつの個体から得られる情報がたくさんあること。
その情報を取りこぼさないように研究者が尽力していること。
 
いつもとは違う視点で生き物を
考える事が出来て楽しかったです。
 
 

ひとつひとつのお話には
無数の生き物の 死 が確実に存在していて
それを考えると辛くなるけれど
これが地球の現状だということも感じました。
 
死の存在がつきまとうお話だけど、
田島先生の生き物への愛や
その死を無駄にしない気持ちの強さがすごくて
楽しく読み進める事が出来ます。
 
ちくっとなる瞬間と面白いが調度良いバランスでした。
 
 
もう一度言いますが
全てのクジラ好き、海獣好きにおすすめします!!!!!


海獣学者、クジラを解剖する。
著:田島木綿子
山と溪谷社
¥1,870(税込)

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