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山小屋生活1 綺麗なものの裏側

ついに!!!
帰ってきました、山!
帰ってきたと言っても
この山で暮らすのは初めてですが。

山小屋の生活が始まって今日で1週間になります。

綺麗な新緑を見てどんなに嬉しくなったことか、、
いや、毎日嬉しくなってる!


やっぱり山でも街でも
この緑が初々しい時期が1番好き。



南の海にはないものがたくさん。
きらきらした新緑の緑に
霧が立ち込める朝。
山に響き渡る鹿の鳴き声。











(でもどうせまた海が恋しくなるんだろうね)


そんな素敵な季節だけど、
お客様はほぼゼロ。



登山口までの道が閉鎖されているので
仕事の打合せなどでやってくるお客様が数名程度です。



なので、朝ものんびり6:30出勤。

朝起きて小屋の玄関に行くと
黒くて大きな毛むくじゃらさん がお迎えしてくれます。

おはよう。

尻尾を振ってあいさつしてくれる先輩。
先輩は小屋番犬というここのアイドルです。








そして朝ごはんを頂いて、掃除。

トイレ、お風呂、客室…
営業自粛していた間にほこりが溜まっていたので
ぜーんぶきれいに拭きあげ。

お世話になっている山小屋は
山小屋と思えないくらいきれい。

だから掃除もがんばらなきゃいけない。








そうなの。
前回も学びました。

昨年山小屋で働くことを考えた時に
ある程度トイレがきれいなところがいいと思ったんです。
で、そうしました。



実際にそのトイレを自分が掃除する側になった時、
掃除の工程が多くてびっくり

だって、小学校のトイレ掃除程度だと思ってたから。

そんなわけないやん!
考えればわかるやろ!
って誰かに言われそうだけど、私はそう思ってた。



ご想像ください。
記憶の中のあの綺麗だったトイレ、
掃除前の荒れ汚れた姿を見た時の私の心境。

がーーーん ってなったわ。
ほんと がーん って感じ。




毎日100人近くが使うトイレですもんね。
山の気圧でお腹の調子が変わる人もいるし。
水洗じゃないし。
そりゃトイレもがんばってるよ。


あぁ、綺麗なものの裏には努力があるのか。
トイレを磨きながら思った。


高速のSAとかの綺麗なトイレも
きっと誰かがすごいがんばってるんだろうなあ。



公園の綺麗じゃないトイレは
あんまりがんばってないのかな?
(失礼な事言ってごめんない。)


てことは掃除する側としては
綺麗じゃないトイレの方ががんばらなくていいから楽?
(だから、そんなわけはないって。)


でも1回1回の掃除に対する心の負荷がすごそうだなあ。

でも、1回の大きなストレスよりも
コンスタントなちょっぴりストレスの方が
負荷が大きいって聞いたことあるしなあ。

どっちなんだろ?



そんなことを考えながら
毎日便器を磨きます。





最後に手を洗って
トイレットペーパーの先を三角に折って、、



でもやっぱり綺麗なトイレを使いたいな。
大変でもキレイなトイレで働こー。

と思い一人トイレをあとにするのであった。







以上!




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