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山小屋 (アフターコロナ)


アフターコロナ の情勢下、
今年の山小屋利用システムは大きく変わりました。

やっぱり一番影響が大きいのは
完全予約制の導入ではないでしょうか。

以前から完全予約の小屋もありましたが、
来たお客様を拒まない(拒めない)のが
多くの小屋の経営でした。

※山小屋での宿泊を拒否した場合、
夕方の行動を余儀なくされ遭難するリスクが高まる為。

それゆえ布団1枚に見知らぬ2人が
寝るということも日常でした。


しかし今期は 病原菌への感染リスクを
抑える必要があります。
「密を避ける」という事を優先し
完全予約制を導入、宿泊人数を
制限する運びとなりました。

日頃から予約の連絡を入れている人
からすれば今までと何ら変わらない。

予約がとれたから安心。

そんなことはありません。




縦走途中に体調が悪くなった時どうしますか?

予定していた小屋より手前の小屋に泊まる。
今までであればそれが容易に出来たでしょう。
しかし今回は、、、?
果たして完全予約の小屋は泊めてくれるのか。
部屋の空きはあるのか。



どうでしょうか。







ここ数日間、予約の受付をさせて頂きました。

そこで気付いたのですが、
ハードな日程を組んでいる方が
ちらほらいらっしゃるのではないかということ。

たとえば、、あくまで例えですが
「他の小屋に泊まりたかったけど
予約がいっぱいだったから
そっちの小屋まで行くことにした。」

しかし、そうなると予定よりも
行程が3時間も増える、、




「他の小屋の予約が取れなかったんだけど
宿泊日1日変えれないかな?
あ、もう予約いっぱいなんだ。
じゃあそのままでお願いします。」


無理してないかな、、



私共としては、お客様の実力もわからない為
お客様が大丈夫と言えば予約を入れます。





ちょっと不安だなと心の底で思っている方、
計画の見直しをおすすめします。





また、予約の電話をして下さる方の中にも
まだ今年の営業ルールを確認されていない方が
多くいらっしゃいました。


少なくとも予約をして宿泊しようと
して頂いた訳ですし責める気は毛頭ありませんが
今後山小屋の利用を考えている方は
必ずホームページ等情報を確認頂きたいです。
(ネットが使えない方はお電話下さい。)


食事を出せない小屋もあります。
寝袋の持参をお願いする小屋もあります。


あ、知らなかったなら仕方ないですね。
これどうぞ。それはここで購入してください。
残念ながらそんなふうに
簡単に物が手に入る場所ではありません。






今回電話をさせて頂く中で
お客様がどんな思いで電話を下さったのか
山に行くのをどれ程楽しみにしてくれているのか
ひしひしと感じました。

数日間電話は鳴り止まず、
電話が繋がらない方も多かったと思います。
何度も電話を下さりありがとうございました。


なかには満員御礼の為
予約を受け付けれない方もおり、
とても心苦しかったです。

安全を考慮した対策とはいえ
申し訳なく思っています。




どうか皆様が笑顔でやって来て下さいますように。

いろいろと制限される環境下ではありますが、
限られた中でもここに泊まって良かったと
思って頂けるよう努めていきます。











よし!
がんばるぞ!!!!!

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