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椎橋 萌美
2021年4月23日 18:52
時刻は二十時。慌てて店の電気を消すも、ホールにはまだ一組のカップルがいた。いくら急かせど「今日は彼女の誕生日だからゆっくり祝いたい」と居座り続けていたのだ。突如暗闇に落とされた彼女は、胸が激しく鼓動した。しかし、いくら待てどローソクを灯したケーキは現れなかった。
2021年1月7日 16:05
政府は先の某ウイルスの感染拡大に伴い、国民全員にニンニクを一房配給した。 国民はこの、支給されたニンニクを毎食一欠片食べなくてはならなくなった。そうなるとどうしても、マスクをせずに会話をした場合酷く臭う。吐息の激烈な臭さに人々は、思わず距離を取り自ずからソーシャルディスタンスを保てるのであった。 更に、もし近距離にいたとしても相手の悪臭が感じられない場合は、嗅覚に異常をきたしているか