孫正義の志「情報革命で多くの人々を幸せにすること」「交通事故・ガン・栄養失調を解決するのが、僕の使命」
おはようございます。今春開催された『ソフトバンクキャリアLIVE2019』での孫正義のスピーチをマネー現代編集部が記事にしています。自分が毎日生きている世界とは、あまりにもスケールの大きい志にとても感動してしまいました。昨日の夜に3度読み返してしまい、凄すぎる!と満足し、なぜか力尽きて床で寝てしまっていました。。
少し長いですが、ぜひ一度読んでいただきたい記事です。
「世の中が劇的に変わる時、今からやってくる真の21世紀の社会がやってくる時に、私は今日のメッセージとして、一言申し上げたい。それは『熱狂せよ』という言葉であります。世の中が大きく変革する時には、熱狂した一部の人々がこの社会の変革をもたらします。決して世の中全部の人が変革をもたらすわけではない。ほんの一握りの、ほんの一部の人間が、狂うほどに集中して、没頭して、世の中を変革させる」――。
孫氏が、いま「次の大きな社会課題」の解決に向けて動き出している。そのひとつが「交通事故」であるといいます。
AI(人工知能)が自動運転する世界では、交通事故による死亡を99.9%減らすことができる。と、孫氏は語っています。
自動運転の技術としては、我々はGM、アメリカ最大の自動車会社ゼネラルモーターズと資本提携をした『cruse(クルーズ)』。クルーズで、自動運転の世界を一緒にやっていく。事故が起きないように、次に起きる現象を全部推論しながら意思決定をする。これが、AIの車なんですね」
そして、孫氏が取り組んでいるもう一つの課題が、癌についてです。
「ガンで亡くなっている人は、交通事故より多い。100万人の交通事故よりも、1000万人もガンで亡くなっている。このガンによって亡くなった人が、みなさんの親戚、知り合いの中にもいるんじゃないかな。これも、悲しいことですよね。
そこで孫氏が目をつけた会社が『Guadant(ガーダント)』という会社。すでにソフトバンクグループが出資しているガンの遺伝子検査会社なのだそうです。
「ガンが難しいのは変異すること。その変異の形が100万通りぐらいあるんです。ですから、『あなたは胃ガンだ』というだけではダメなんです。胃ガンの何タイプで、今は変異のどの辺なのか、ということが分かると、より的確な治療方法があるんです。それを的確に見つけるためにはDNAを解析する。細胞を採ってやるのが今までのやり方ですけども、細胞を採ってやると、時間が何日もかかる。お金も100万〜200万円かかる。それから、刺すと言うことは転移するリスクが高まるんです。危険性が増える。
その解決策として、血液を採る。血液をちょっと採って、その血液からDNAの解析をする。それによって、ガンのタイプと進行の状況、変異の状況を言い当てる。これをやったのが『Guadant(ガーダント)』。ガーダントは、アメリカのがんセンターの100%のマーケットシェアを取っている。100%ですよ。すべてのアメリカのがんセンターが、ガーダントの血液によるDNA解析を使っていて、それが去年の10月に上場しました。それで今、急成長しています。ここも筆頭株主はソフトバンク。これによって、ガンによって亡くなる人を一気に減らしたい、ということであります」
さらにもうひとつ取り組んでいる課題が、「栄養失調」です。
「ガンでもない、交通事故でもないのに、もっと多くの人が亡くなっている。さきほど、100万人の交通事故、1000万人のガンと言いましたが、8億人が、なんと栄養失調で亡くなっている。食の危機。食べることができない。特に、野菜。栄養失調で8億人もの人が亡くなっている。
この8億人の命を救おう。持続可能で、ですよ。しかも、食料の不安がない世界を作ろう。それをAIでやる、というのが『Plenty(プレンティ)』。「プレンティは、土を一切使わない。水と、LEDと、その他で、完全にオーガニックなものだけで、ロボットで生産します。必要な面積は1%。サッカー場でいえば、ゴールの中だけの面積で、残りのサッカー場の面積は全部節約。それで、サッカー場全部で収穫できるような野菜が、ゴールの中のポジションだけで全部収穫できる。通常の野菜は、1年に1回か2回の収穫です。プレンティは、1年間に40回の収穫ができる。今までの野菜よりも、より安くできて、危険な物質がゼロ%。そして、品質改良が40倍の速度でできる。20〜40年分の品質改良が1年でできる」
100万人の交通事故、1000万人のがん、8億人の栄養失調
この問題を、「情報革命」で解決するのが孫正義の使命と語っています。
先日noteでご紹介した、HIVの治療薬を発明した満屋裕明医師の名言に、
「臨床医として一人の患者を助けるより、実験研究者として科学の普遍に迫る方がより広範な社会貢献になる」
というものがありますが、偉大な方というのは、物事を考えるスケールが常人とは全く違うのだとつくづく感じさせられます。
孫正義という変革者が、世の中が大きく変革する時代に突入していると言っています。常人中の常人である自分も、自分の仕事にもっと大きな志を持とう。と思わされました。
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