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不妊治療① 経緯、夫婦間トラブル、立て直し

私は7〜8年前に不妊治療を開始し、休止期間などを経て、結果4年前に体外受精で1人の子を授かることができました。

今は2人目の妊娠を希望していて、不妊治療は再開したものの、先日リセットしたので、これからまたすぐに通院するのか、お休みするのか夫と相談して決めようかな、というところです。

ショックではありますが、今は一度冷静に立ち止まってみる時期なのだろうな、と思い、現時点で不妊治療を通して感じたこと、考えてきたことを整理するために、ここにつらつらと記録しておこうと思います。

あるアラフォー夫婦の例として、1つの読み物としてライトに楽しんで頂けたら幸いです。

「不妊治療」。文字面を見ると、ほんとなんだか暗いイメージをもたらすな〜、他になんかいい表現ないのかなぁと思います。

そりゃそうですよね。不妊治療は本当に忍耐の時間です。

体も心も(特に心)疲弊するし、ものすごくお金がかかるし、たくさん努力して、たくさんお金をかけたら必ず結果が得られるというものでは全くない、という点も、不妊治療がとても過酷なイメージで捉えられてしまう一つの大きな要因だと思います。

不妊治療に至るまでの経緯

私は28歳の時に結婚し、それまで婦人科系のトラブルも全くなく、きっと30代前半には第1子を産み、その後30代半ば〜後半までには第2子を産むだろうな、なんてことを新婚当初は考えていました。

最初は夫婦2人の生活を楽しみたいと思って避妊をしていましたが、気づいたら30代に突入していました。

そろそろ子どもが欲しいかも、と思ってからしばらくして「あれ?なんか、全然妊娠しないまま1年以上過ぎてしまった」ということに気づきます。

それでも、その時は自分がクリニックに行って不妊治療をする必要がある、とは全然考えていませんでした。

まだ若いし、きっと夫が忙しくてタイミングをなかなかもてないせいもあるだろう、くらいにしか、その状況を捉えていませんでした。

しかしながら、毎月生理が来るたびにため息をつく日々。

さらに1年が過ぎてしまい、私はいよいよ不妊治療専門のクリニックに通い始めることにしました。
そこで各検査をしてもらいましたが、直接不妊の原因となることは特に見つからないまま、なかなか妊娠に至らない状態が続きました。

夫婦間トラブルによる休止期間


そんな中、夫婦間にトラブルが起こります。

冷戦期間を経て、離婚するか否かも視野に入れての話し合いをして、私たちは最終的に、関係の再構築をはかることに決めました。

その間はもちろん、不妊治療はストップになりました。
そのころは、正直私自身が「この人の子どもを産みたい、一緒に育てたい」とは思えなくなるほどの状況だったからです。

精神的にも、大きくバランスを崩している状態が続きました。

その状態から、再度妊活を始めようとなるまでには、確か1年弱の時間がかかったと思います。

しかし結果的には、ここで関係が一度大きく崩れたことは、今となっては良かったと思います。

お互いの至らない部分が、年月をかけて見えない亀裂を少しずつ広げていき、結婚5年目にして大きな爆発を引き起こしたのでした。

そこで、必然的に関係を見直さざるを得なくなって、お互い主体的に軌道修正をかけていき、ようやく夫婦として足並みが揃うようになっていったので、この出来事がなかったら、今頃もっと取り返しのつかないことになっていたかもしれません。

そして、ようやく妊活を再開しようと二人で決め、再びクリニックに通い始めました。その頃には、30代も半ばを過ぎようとしていました。

不妊治療、再び

不妊治療を再開しようと決めた時、最初に通っていた地元のクリニックではなく、今度は都心部の有名なクリニックでスタートしてみることにしました。

その頃は、夫の方が以前よりも真剣に不妊治療に向き合ってくれている態度が伝わってきました。
それが何より大切なことだったと、その時改めて思いました。

以前は、若干ですが私の方が熱意を持って不妊治療をしていて、夫はそれに付き合っているような感じがありました。

でも、不妊治療においてある意味最も大切なのは、月並みですがやはり「2人3脚」で進む状態をどれだけ長く続けられるか、ということにあると思います。

そのためにパートナーとこまめにコミュニケーションを取りあって、意見や熱意などをすり合わせること。
それを根気よく続けること。

こうやって書くのは簡単ですが、実際はなかなかこれが難しいのです。
お互い、不妊治療もあるけど仕事もあるし、そちらでのストレスだって日々抱えています。

性別が違うことで、治療においてしんどく思うポイントや、感じる痛み(体はもちろんですが、心も)の大きさも違っていたりします。

いろんな場面で、心の温度差のようなものもちょこちょこ感じたり。

自分が感じることを相手にも同じように感じてほしい、共感してほしいと思うけれど、それが100%一緒であることはほぼありえないことです。

それは頭ではわかっているけど、自分の感情が追いつかないこともしばしば。

不妊治療はゴールの見えないトライアスロンのようなもので、互いに心身のコンディションがいい時もあれば、当然悪い時もあります。

でも、色々ありながらも共に同じ方向を向いて、時にパートナーを支え、辛いときは逆に支えてもらいながら、時に本音をぶつけ合ってみたりしながら、二人でペースを調整する。

こういう作業がとても重要なのだけれど、辛いからつい疎かになりがちです。

痛みを伴うことも多いですが、こういった経験を繰り返し、一度リセットされた私たちの夫婦力と、私自身の精神力も成長させてくれたと思います。

結局その有名なクリニックでは授かることができず、私も「うーん…」と(診療内容に)不満を感じたこともあり、半年後くらいに元のクリニックに通い直すことにしました。

そして、その8〜9ヶ月後に、娘を授かることができました。

②に続きます。↓





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