見出し画像

学び直しの時期に入った

「これからは『好き』なことで食べていく時代」と言われても、私はずっとピンと来るものがなかった。

昔からずっと、自分がやりたいこともよくわからず、進学校に行ったからと大学に行き、大阪にそのまま留まりたいからと電鉄会社のグループ企業に就職し(転勤がないから)、その後も、その時々に縁のあったところを選んで流されるように仕事をしてきた。

夫から度々「もっとやりたいことやればいいのに」と言われるとモヤッとしたものだ。

私は、結婚後は派遣やパートなどで働き、家事は無理なくこなしたいし、正社員時代のように夜遅くまで働いて休日は疲労回復に充てる、みたいな生き方はしたくなかったからだ。

なので、私自身はその状況に満足していた。

それなのに、そういう言葉をかけられると、ありがたいというよりは「ていうことは何?今の私はあなたには輝いて見えないってわけ?」と感じてしまっていた。

もし、私が正社員とかになってバリバリ働いたら、この状況で誰が家事をやるっていうのよ?(夫は当時深夜まで毎日働き、たまに土日も出勤したり徹夜したりもしていた。今はだいぶマシになった)とも思っていた。

時を経て、今はWebライティングの勉強をし始めている。

コロナ後の世の中はリモートで働くことも主流になり、ようやく私が「やりたい」と思える仕事が見つかったのだ。

子どもも幼稚園に入り、やっと手を離れ始めたのもある。

私は、自分が仕事をすることで家庭のことを後回しにしたり、家族に負担をかけたりするのはとても嫌だ、というタイプ。
それは昔から変わらない。

ただ、それは一切働かずに家庭に落ち着きたい、というのとは違うし、バリキャリの方の生き方を非難しているわけではない。

私は専業が長くなると、それはそれで息が詰まるような気持ちがしてくるし、働きすぎるとうまく心身のバランスを取れなくなるので、長時間労働はおそらく向いていない、というだけである。

特に、自分や家族が体調不良の時は、職場のことを気にせずに休んだり仕事を調整したいという思いがある。シフト制の仕事をしていた時、その度に自分の変わりを急きょ探さなくてはならず、それがものすごくストレスになった経験がある。

特に問題が起きていない時であっても、「いつ何時その事態が起こるかわからない」と思いながら、ずっとハラハラ仕事をしているのがしんどかった。

アフターコロナの世界では、会社や業種にもよるが、リモートワークが主流の時代になったことは、私のような人間にとって本当にありがたかった。

今は「書くことが好き」なこともあってWebライターの職業に就きたいと考えているが、それなら、今まで私が働く上でネックになると思っていた事柄がほとんどクリアできる、というのがとても大きな魅力に思えたことが大きい。

AIの台頭で、Webライターの仕事は今後激減するという記事なども読んだが、私個人としては、人間が「文字」を使って生み出す仕事自体は無くなりはしないのではないかと思う。

「読み手」としての人間は非常に能力が高いと思うので、きっと文章を供給する側も棲み分けをしていくのではないだろうか。

確かに、「別に書き手が誰でもいい」もの…何かを説明する文章や、まとめサイトのような情報などはAIが担う方がいいかもしれない。

でも、生身の人間が書く文章の方が、きっと読み手の心を掴む力は強いはずだと信じたい。

それが求められる場所では、AIではなく人間が担う、みたいな感じにまずはなるのでは無いだろうか。

誰かが何かを他の人に伝えたい、と思う気持ちは昔も今もなくならない。

いずれはWebライターという形にとらわれず、その手助けができればいいと思う。

今は、ちょうどリモートワークでそれが叶うので、当面目指して行動することに決めたのだ。

そして、いつ私自身がこの世にさよならをするのかはわからないが、一応人生100年時代ということで、かなりの高齢まで生きることを想定して、「細く長く」収入を得るツールの一つとして、Webライティングをやってみようと思う。

この仕事で鍛える能力が、いずれWebライターを辞めることになったとしても、今後にきっと活かされるはずだと信じて、今は一歩一歩進もう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?